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消費者目線の「SDGs企業ランキング」発表!1位は2年連続でトヨタに


消費者目線の「SDGs企業ランキング」発表!1位は2年連続でトヨタに

2015年9月に国連サミットで採択されたSDGs。「SDGsに関する生活者調査」(2021年実施)によると、日本におけるSDGsの認知率は54.2%とコロナ渦でほぼ倍増しています。メディアが取り上げる機会も増え、SDGsは今後ますます多くの人にとって身近になっていくことが予想されます。

ブランド総合研究所は、2021年7月、企業のSDGsの取り組みを消費者が評価する「企業版SDGs調査2021」を実施しました。
調査対象は210社。10の業界分野別に売上規模が大きい企業やSDGsに積極的に取り組んでいる企業を中心に同研究所が選出しています。

トヨタ自動車が2年連続1位

SDGsの取り組みが最も高く評価された企業はトヨタ自動車で、2年連続1位となりました。2位は前年の9位から急上昇したユニクロ、3位はサントリーと続きました。

SDGsゴールは「エネルギー」が最も高評価

SDGsには17のゴールが設定されています。それぞれのゴールごとに最も評価が高かった企業と回答割合(%)、調査対象全社の平均の一覧表が以下です。

最も消費者から評価が高かった取り組みは、ENEOSの「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」(23.0%)で、続いて積水ハウスの「住み続けられる街づくりを」(21.5%)、日清食品の「飢餓をゼロに」(19.6%)が上位となりました。

SDGs認知度は急上昇

また調査では、この1年間で急速にSDGsの認知度が高まっていることが分かりました。
SDGsへの認知度について「詳細な内容を知っている」と回答した人は5.9%、「ある程度の内容は知っている」は30.5%。また、「SDGsという言葉は知っている(内容は知らない)」と回答した人は37.7%、「知らない(聞いたことがない)」は25.9%で、2020年の調査結果と比べると「詳細な内容を知っている」「ある程度の内容は知っている」と回答した人の割合が大幅に増え、「知らない」は半減しました。職業別では、学生の認知度が特に高いといいます。

SDGsの取り組みが企業評価・就職意欲に繋がる

SDGsについて「よく知っている」と答えた人は企業の好感度や就職意欲が「知らない」と答えた人より高く、SDGsの取り組みの普及を促すことで企業への評価が高まるという効果も明らかになりました。
SDGsの認知度別に各企業をどのように評価しているかを比較すると、SDGsについて「詳細な内容を知っている」人は全社平均で29.2%が「とても好感が持てる」と回答したのに対し、「ある程度の内容を知っている」と回答した人は10.3%、「知らない」と回答した人は6.4%にとどまりました。このことから、SDGsに関する認知度の高い人の方が企業に好感を持ちやすいと言えます。この傾向は就職意欲についてさらに強まり、「詳細な内容を知っている」人は全社平均21.6%が「ぜひ働きたい」と回答したのに対し、「ある程度の内容を知っている」では5.3%でした。

調査から見えてきた「SDGsの現在地」。2030年まで残り9年を切った今、企業ごとの活動に加えて、個人ごとの小さな一歩”も目標達成へのカギとなるのかも知れません。