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5分で振り返る。2021年下半期SDGsニュース【後編・7月~12月】

5分で振り返る。2021年下半期SDGsニュース【後編・7月~12月】

#TREND

2021年も残すところあとわずか。
下半期といえば、7月に東京五輪がありましたね。東京オリンピック・パラリンピック競技大会は、持続可能性を優先事項として掲げ、よりクリーンな未来を築くため、日本のような炭素排出上位の国々ができる課題解決の方法を示そうと様々な施策が打たれました。SNSでも、選手村に置かれたリサイクル可能な段ボール製のベッド、再生可能エネルギーによる電力供給などが話題に。あっという間に、2022年2月には冬季オリンピックが北京で開催されますね。
2022年に入る前に、一緒にこの半年を振り返っていきましょう。

前回記事はこちらから
5分で振り返る。2021年上半期SDGsニュース【前編・1月~6月】

#7月:「スポーツには世界と未来を変える力がある。」東京オリンピック開幕

画像出典:Tokyo 2020公式Twitterより(@Tokyo2020jp

2021年7月23日に東京オリンピック競技大会が開幕されました。実はスポーツと持続可能性には大きな関連があることをご存知でしょうか?国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ宣言」においても、スポーツが重要な鍵となると認識されています。同大会では、「スポーツには世界と未来を変える力がある。」のビジョンのもと、「気候変動」「資源管理」「大気・水・緑・生物多様性」「人権・労働・公正な事業慣行等」「参加・協働、情報発信」の5つの主要テーマを掲げて、様々な取り組みが実施されました。陸上・水泳・卓球・柔道などでは、「男女混合種目」が新設されていましたね。結果、女性参加比率は48.8%にまで向上、前回のリオデジャネイロでの開催時よりも3.8%増加したそうです。

オリンピックに関してはこちらの記事から
剛力彩芽と学ぶ「スポーツとSDGs」参議院議員・朝日健太郎氏が語る“オリパラ”開催の社会的意義とは
スポーツで性別を分ける概念は時代遅れに。ローレウス・スポーツ・フォー・グッド2020年次報告書を発表

#8月:Airbnb、アフガン難民を2万人を受け入れ

画像出典:Airbnb公式サイトより

民泊仲介大手として日本でもよく知られているAirbnbですが、イスラム主義組織タリバンがほぼ全土を制圧したアフガニスタンからの難民2万人に、無料で滞在先を提供しました。これにより、アフガン近隣国へ難民が流れ込むことによる混乱を減らすことに貢献しました。ブライアン・チェスキー最高経営責任者は、「私たちの時代で最大の人道危機のひとつ」とし、「立ち向かう責任を感じる」と世界へ訴えかけ、チェスキー氏の行動を受けて、NGOや宗教団体など、他の団体からのアフガン難民支援も始まりました。

国際問題関連の記事はこちらから
国連広報センター・根本所長が明かすSDGsの現在 コロナ禍で余儀なくされた「後退」と「大転換」への決意

#9月:チャリティイベントGlobal Citizen Live開催

画像出典:BTS公式Twitterより​(​@bts_bighit​)​

国際支援団体グローバル・シチズン主催のチャリティ型フェスティバル「グローバル・シチズン・ライヴ(Global Citizen Live)」が開催されました。オープニングにはBTSが出場したことも話題になりましたね。イベントでは各大陸を代表するセレブリティや著名人などの出演者が、政府や企業、慈善家に対し、気候変動・ワクチンの平等・飢餓に焦点を当て、地球を守り、貧困を撲滅するための新たな取り組みを行うように呼びかました。6大陸の主要都市で24時間にわたって開催され、世界の主要放送局やYouTube、ソーシャルメディアなどで生中継。Twitter上で3回のトレンド入り、1時間で8万投稿を超える世界中の反響のコメントが盛り上がりました。

ほかにも世界で話題になったイベント記事はこちらから
ビリー・アイリッシュがメットガラにてお披露目した、世界一サステナブルなドレスとは

#10月:温暖化研究の父、真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞を受賞

画像出典:The Nobel Prize公式Twitterより(@NobelPrize

2021年のノーベル物理学賞の受賞者に、真鍋淑郎さんが他2名の研究者と共に選ばれました。真鍋さんは、大気と海洋を結合した物質の循環モデルを提唱し、二酸化炭素が気候に与える影響を世界に先駆けて明らかにするなど、地球温暖化研究の根幹となる成果などを評価されています。過去には、アメリカのノーベル賞といわれる「ベンジャミン・フランクリン・メダル」を2015年に、スウェーデン王立科学アカデミーが選ぶ「クラフォード賞」を2018年に受賞。今回の真鍋さんの受賞理由について、ノーベル賞の選考委員会は「現代の気候の研究の基礎となった」としました。実は今回が気候変動の分野から受賞者が出たのは初めてとのことで、近年の気候変動問題への関心の高まりが表れているのかもしれませんね。

同じくノーベル平和賞受賞、マララ・ユスフザイさんの記事はこちらから
“I am Malala”でお馴染みのマララさん、結婚を発表!

#11月:COP26が英スコットランドで開催。日本は化石賞を受賞。

画像出典:COP26公式Twitterより(​@COP26

第26回国連気候変動枠組条約第26回締約国会議、通称COP26が、10月31日から11月13日までイギリススコットランド・グラスゴーで行われました。岸田総理の就任後初対面外交ということで、ニュースを見た方も多いでしょう。
実は、日本は「化石賞」を受賞…(温暖化対策に消極的だった国に与えられる不名誉な賞です)。日本の受賞理由は、首脳級会合に登壇した岸田首相が、水素やアンモニアを利用した「火力発電のゼロ・エミッション化」の名の下に、石炭をはじめとした火力発電の維持を表明したことでした。インド・ロシア等の温室効果ガス排出の多い新興国は脱炭素目標を宣言。IEAの試算では、21世紀末の気温上昇幅は1.8℃まで縮小となりました。
また、合意文書では「1.5℃以内に抑える努力を追求」と、GHGのさらなる削減を目指す方向性が明示されました。一方、課題として、2030年までの各国目標の引き上げが22年末に先送りされたほか、新興国支援も具体策は未定。まだまだ課題は山積みです。

COP26についてはこちらの記事から
COP26って一体何? SDGs MAGAZINEが徹底解説!

#12月:新型コロナ、物流にも影響。マクドナルドのポテト・生乳もピンチ…!

新型コロナウイルスの影響で世界的な混乱はついに物流の停滞を招き、マクドナルドのフライドポテトにまで。日本マクドナルドは北米からの原料の輸入に遅れが出ているとして、12月24日からフライドポテトM・Lサイズの販売を約1週間一時休止することに。
つまり全国およそ2,900店舗あるマクドナルドではSサイズのみの展開になります。その一方、Jミルクによると、国内の生乳の在庫は「学校給食の廃止」「業務用バター・脱脂粉乳需要の落ち込み」により、過去最高の5000トンに及ぶ見込みです。ローソンでは12月31日と1月1日の2日間、ホットミルクを半額の税込65円で販売し、この危機を支援していくことを発表しています。

食品ロス、食料自給率についてはこちらの記事から
一人一人が世界を救う。FAOが訴える深刻な食品廃棄物問題
サーモンから考えるSDGs!クリスマス目前、今知るべきタンパク質危機とは

最後に

2021年のSDGsに関する出来事を振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか?
こうやって振り返ってみると、世界全体の関心が、今は大きく気候変動に向いているのだと改めて実感させられますね。また、これは単純にホットな話題だからというよりも、本当に今取り組む必要性があるからこそ、国も企業も個人もそれぞれの立場でできることを模索し続けているように思います。SDGsの期限である2030年まで、もうすぐで残り8年です。2022年が、少しでもSDGs達成に近づけるよう、私たちも情報発信を今後も行っていきますので、まずは一緒に「知ること」から始めていきましょう!皆様良い年の瀬をお過ごしください。来年もよろしくお願いいたします。

WRITTEN BYSDGs MAGAZINE

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