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5分で振り返る。2021年上半期SDGsニュース【前編・1月~6月】

5分で振り返る。2021年上半期SDGsニュース【前編・1月~6月】

#TREND

2021年も残すところあとわずか。SDGs MAGAZINEも今年1年のニュースを振り返っていきたいと思います!

2021年、世界はどう変わった?

新型コロナウイルスが猛威をふるった今年1年。ワクチン摂取が始まったり、依然としてマスク生活が続いたり、私たちの生活も多くの影響を受けましたが、SDGsの達成状況にもコロナウイルスは様々な影響を及ぼしました。

国連の発表によると、新型コロナウイルスにより極度の貧困がこの数十年で初めて増加。世界全体で栄養不足に陥った人口もパンデミックの影響もあり増加の一途を辿っています。また、コロナ禍で世界金融危機時の4倍に当たる2億5,500万人分のフルタイム雇用に相当する仕事も失われました。

世界全体の潮流を見ると、SDGsの目標達成から少し遠ざかってしまった1年ではありましたが、その中でも目標達成に向けて、様々な企業や自治体から新たな施策が多く打たれ、SDGs MAGAZINEでもそれらの活動を取り上げてきました。

今年1年の間に取り組まれたSDGsに関する活動を、2021年1月から1つずつ一緒に振り返りましょう。上半期からみると…

#1月:infarmが日本に初上陸

ドイツ・ベルリン発の次世代型屋内垂直農法「infarm(インファーム)」が2021年1月に日本に初上陸しました。次世代型屋内垂直農法とは、スーパーマーケットなどの屋内で、垂直に陳列されたスペースの中、人工照明や気温制御を使って野菜を栽培することができる都市型農法のこと。これにより、採れたての野菜を都心でも食べられるようになり、加えて、運送時に発生していたCO2を90%、栽培時に使用していた水を95%、肥料も75%の削減も期待できるとされています。紀ノ国屋インターナショナル(青山店)では、店内に設置された「ファーム(畑)」で栽培されたハーブを販売しています。12月現在世界576店舗、都内で6店舗と拡大中です。

infarmについてはこちらの記事から
屋内で育てられるInfarm(インファーム)のハーブ・野菜がついに都内スーパーマーケットで販売開始!
スーパーマーケットが農場に!?ベルリン発、次世代型屋内垂直農法 「Infarm(インファーム)」が日本初上陸!

#2月:大王製紙株式会社が「ハートサポート」プロジェクトを開始

生理用品「エリス」を展開する大王製紙株式会社が、世界の女の子たちへの支援活動「ハートサポートプロジェクト」を2月1日から実施。「#ハートサポート」をつけてハートサポート活動に対する感想、またはザンビアへのメッセージを投稿すると、1件の投稿につき布ナプキン1枚の作製費が支援されるという仕組みになっていました。「ハートサポート2021」では、現地にコミュニティスペースを開設し、女の子たちを取り巻く環境が少しでも変わるよう、意識の改善にも取り組みました。12月現在、インスタグラムでは#生理の貧困 投稿は2000件を超えメジャーな言葉になりつつあります。

大王製紙の取り組みについてはこちらの記事から
女性が生理と上手く付き合っていくには?“女性が生活しやすい社会”に向けた大王製紙の取り組みとは
「生理の貧困問題」の解決をSNSアクションで支援。「ハートサポート2021」プロジェクトとは

#3月:持続可能な宇宙環境へ、スペースデブリ除去実証衛星「ELSA-d」の打ち上げ成功

持続可能な宇宙環境を目指すアストロスケールが手掛ける、民間世界初のスペースデブリ(宇宙ゴミ)除去実証衛星「ELSA-d」が、3月20日(土)に打ち上げられました。スペースデブリの捕獲と除去に必要なコア・テクノロジーを初めて軌道上で実証するELSA-dのミッションは、軌道上サービスを拡大し、将来の世代のために安全で持続可能な宇宙の実現をビジョンとして掲げるアストロスケールにとって重要な一歩となりました。12月に日本人初の民間人宇宙飛行士として宇宙へ飛び立った前澤友作さんのいる国際宇宙ステーション(ISS)も、宇宙ゴミとの衝突を避けるために軌道変更することもあるそうですよ。

宇宙ゴミについてはこちらの記事から
人と地球と宇宙を持続可能にするためのプロジェクト「#SpaceSustainability」が始動!

#4月:ダイバーシティのある働き方を「Indeed Rainbow Voice」始動

Indeed Rainbow Voiceは、LGBTQが仕事や求職活動で抱える様々な“声”を社会に届け、ダイバーシティのある働き方を推進するプロジェクトで、4月23日に実施されました。プロジェクトの特設サイトでは、LGBTQ+の方々の仕事や職場、仕事探しに関する悩みや想いを「声」として募集し、多様なフィールドで個性を活かして働き活躍するLGBTQ+の方々や、ダイバーシティを推進する企業の担当者・働く従業員に、オンライン上で自分の想いを伝えたり悩みを相談できる「Rainbow Voiceオンライントーク」を開催しました。 4月4日はトランスジェンダーの日。日本最大級の日本最大級の東京レインボープライド2021もコロナ禍でオンライン開催。4月は様々な人が新しい環境でダイバーシティを考えるきっかけとなるイベントが盛り上がりましたね。

Indeed Rainbow Voiceについてはこちらの記事から
当事者と考えるダイバーシティのある働き方とは?|LGBTQ+の「声」を聞くイベントが開催
アクセンチュア、H&M、トリドールホールディングスも参画!「Indeed Rainbow Voice 2021」でジェンダーを考える

#5月:SDGs未来都市、新たに31都市が追加!全国で124都市に

内閣府は5月31日に、2021年度新たに31都市をSDGs未来都市に選定したことを発表。2018年から始まり今回は4回目の選定で、全国で124都市(125自治体)がSDGs未来都市となりました。SDGs未来都市とは「内閣府SDGsの達成に向けた取組を積極的に進める自治体を公募し、経済・社会・環境の三側面の統合的取組により、新たな価値を創造する提案を行った自治体を認定する制度」です。国の地方創生戦略の一環として、2024年までに累計210都市を選定することを目指しています。今年追加されたのは、北海道上士幌町、岩手県一関市。山形県米沢市、福島県福島市、茨城県境町、群馬県、埼玉県、千葉県市原市、東京都墨田区・江戸川区、神奈川県松田町など全31都市。各地方自治体の取り組みも活発化しています。

SDGs未来都市についてはこちらの記事から
学校法人角川ドワンゴ学園「プロジェクトN」とSDGs MAGAZINEがコラボ授業開催
木を切ることも森林保全に!?“未来杜市”岡山県真庭市の森林資源を生かしたまちづくりとは

#6月:アメリカで大人気のJamba世界初新業態が東京に上陸!

東京駅に全米2位のスムージー・ジュース専門店Jambaから新業態「Jamba Kitchen Labo GRANSTA MARUNOUCHI」がオープン!
こちらのお店では、ナチュラル・ヘルシー・ポップをコンセプトに、Jambaブランドで世界初となる自分好みに選べるデリプレートや、サラダ・ドリンク・スイーツを展開しています。
“個人に合わせて食事が選べること”をナチュラルと考え、プラントベースやグルテンフリー・ヴィーガンなど食習慣の多様化に合わせて、様々な選択ができるように大豆ミートやプラントベースミルクなどが充実。“ポップでカラフルなおいしい食事から元気をチャージする”というJambaらしさは、今まで少しサステナブル・ウェルビーイングにそこまで関心が高くなかった層の興味を惹くきっかけになりそうです。6月は環境月間・食育月間もあり、ヴィーガン関連のトレンドワードが話題になりました。

Jambaについてはこちらの記事から
都内に新登場!最旬のプラントベースメニューが楽しめるカフェ5選!


上半期を振り返ってみていかがでしょうか。次回は下半期、お楽しみに!

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