本当に体にいい食事とは?アスリート、ベン・プラム選手が30日間のヴィーガン生活にチャレンジ
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南フロリダ出身のアスリート、ベン・プラム選手が“ある食生活”をしたことで注目を浴びました。
彼が行ったこと、それは30日間にわたる完全な植物性由来の食生活です。これを取り入れる前について、彼は自分自身を「ポテトとお肉で体ができていたと言っても過言ではない」と話しています。さらに、「筋肉を構築するために、お肉は必要不可欠だと信じ切っていたんだ」と語る彼。そんな彼は、自分自身の食生活をガラッと変えることで半実験的な取り組みを行いました。
ヴィーガン、ベジタリアンというワードが飛び交うことが増えた昨今。しかし一方で、「お肉を一切食べないことは、体に悪いのでは…?」「筋肉をつけるためには、植物性由来のものだけでは補えない」という意見があるのも事実。アスリートとして活躍するベンの自分の体を使ったチャレンジングな試みは、人々のそんな疑問を払拭するような結果を生みます。
より正確で、正しいヴィーガンライフを送るために、彼はホリスティック栄養士のデイブと連携して、1ヶ月にわたる植物ベースの食事をスタートさせます。
ホリスティック栄養学とは?
ホリスティック栄養学というのは、食事などの物質的栄養素の向上だけでなく、精神面、メカニズム面などといった総合的な概念も視野に入れた栄養学です。
これまでお肉を好んで食べてきた人が植物ベースの食事に切り替えることは、食事の選択肢を少し狭めることとなります。体への負担や健康面などへの影響を軽減するために、ベンは「自発的にやること、精神的なストレスなく行うことが大事であると感じた」と言います。
これまで、週に7日間毎食お肉を摂取してきたベン。お気に入りの食事の一つはチキンアルフレッドというクリームパスタ。アメリカで人気な料理の一つであり、名前の通りそこにはチキンがたくさん入っています。そこで彼は、ナッツや味噌、栄養酵母を使った植物性のチキンアルフレッドに挑戦。栄養酵母というのは、タンパク質やビタミン、ミネラルがバランス良く配合された、チーズ風味の栄養食品。動物性のものが一切入っていないというのに、それは本物と全く変わらなかったと言います。
30日のチャレンジの後行ったレースにて、ベンは自己最高記録であり、40人中たった2人だけが達成した記録を残します。これは動物性の食事なしで叩き出した結果です。彼は30日を過ぎた後も、植物性の食事を続けることを決意しました。
食事には人々の体質や好みが大きく影響するもの。過度な無理をしたり、ストレスを巻き起こす食生活は、かえって体を不健康にすることも。アスリートである彼の挑戦の結果は、単に植物性の食事が体に悪いという概念を一蹴するだけでなく、食事を楽しむこと、ストレスフリーに健康を維持する、ホリスティック栄養学の魅力も感じさせます。
植物性の食事に切り替えることは、好きなものを単にカットすることを意味するのではありません。植物性の食事に興味があったら、少しだけシフトチェンジしたり、短期間試したりするのもいいのかも。
一切食べられない材料を変えて味や食感をできるだけ近づけるなど、まずは楽しくトライすることを忘れないでくださいね。