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SHOW CASE

郷土料理で故郷を救う!健康を守るレシピで後世に繋げる「ご当地タニタごはんコンテスト」開催


この記事に該当する目標
12 つくる責任つかう責任
郷土料理で故郷を救う!健康を守るレシピで後世に繋げる「ご当地タニタごはんコンテスト」開催

近年は、「大きくなったら生まれ育った街を出て、東京に働きに行く」という若い世代が多くいます。育った街を出て都会で活躍することも素敵ですが、故郷を守る人々がいなくなっているのも現実。どうにかしたいと思っても、何をしたらいいのか分からない方も多いはず。
今回は地域活性化を目指す企業が行うイベントで健康を気遣うレシピを知り、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくり」を学びます。

歯止めが効かない地方からの転出

東京は人で溢れており、地方では若い世代が本当に減少傾向なのか、あまり実感しづらいかもしれません。しかし実際に新潟を例にとって見てみると、人口社会減でワースト4位と、転出を食い止めることができていないのです。では、何で故郷を守れるのか。
日本の文化でもある郷土料理で、後世に伝えていくことはどうでしょうか。

郷土料理で健康と人をつくる

タニタ株式会社からなる「タニタごはんコンテスト実行委員会」は、郷土料理で人や街を健康にする「第5回タニタごはんコンテスト-ヘルシー郷土料理で健康まちおこし-」を開催しました。
2018年から続くこのコンテストは郷土料理の魅力を国内外に発信し、地域活性化に結びつけようという企画です。
「タニタが考える健康的な食事の目安」という基準に加え、節目となる5回目のコンテストでは「免疫力と抵抗力を高める食材をバランスよく配する」ことを新たにテーマにしました。

審査員には高校生も参加

一般審査員には、主催のタニタ株式会社の代表取締役、谷田千里さんを含め、開催された会場の学校法人服部学園理事長及び、服部栄養専門学校校長の服部幸應さんが参加しました。
そして家庭科の授業の一環として、都立高校に通う1、2年生5名が参加。ジェンダーや食品ロスというSDGsの様々な分野に興味があり、高校生ならではのフレッシュな切り口や観点から審査に臨みます。

海外に住んでいた学生さんは「日本ではなんでも手に取れるけど、その後使わなかったりすることも多い。作る側も使う側も本当に使うのか考えていかないといけない」と、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」について関心を寄せていました。「すべての人に健康と福祉を」という目標に興味を持つ学生さんは、親御さんの影響でSDGsに注目しており、コロナで必要な人に必要な医療が届いていないことに課題感を感じているようです。どの学生さんも家庭科の授業の一環ながら、審査員の参加には立候補をしてこの場に立ち会っており、意識の高さが見られました。

グランプリは岡山県のばら寿司!

見事グランプリに輝いたのは、岡山県の瀬戸内海の魚と旬の野菜を盛り付けたばら寿司という郷土料理です。

「黄ニラ香る贅沢おやかまばら寿司」を考案した美作大学の住吉友香さんチーム。本来のお酢よりも免疫効果が高い赤酢を使用しました。 チームからはグランプリを受賞した際に「栄養学生が学んでいる減塩などの些細な学びを活かして挑んだコンテストでこのような素晴らしい賞をいただけて、岡山の郷土の魅力と文化が全国に発信できたと思います。しっかり誇りを持って岡山に帰りたいと思います!」とコメントしました。

そして「東経135°瀬戸内海パエリア」を考案した兵庫県の柴美佐紀さんチームは、準グランプリを受賞。ベースとしたたこめしを、若い世代のニーズに刺さりやすいパエリアに変換し、華やかな郷土料理に仕上げました。 また、今回から初めて導入された第5階開催記念特別賞には、最多の9品を考案した北海道の清水佳奈さんチームが受賞。年代が違うチームだからこそ完成した9品で、見事選出されました。

今回受賞を果たしたレシピは、今年度中に「丸の内 タニタ食堂」にて期間限定で提供される予定です。故郷の特産品を購入したりすることも立派なまちづくりへの貢献になります。 これを機に故郷を思い出し、自身はもちろん街全体が健康になるよう小さなことから始めてみてはいかがでしょうか。