<radiko配信中>回収された海洋プラスチックごみの行方は?気になる海洋ごみを使った新たな取り組み
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ニッポン放送で毎週日曜日14時10分からオンエア中のラジオ番組『SDGs MAGAZINE』。パーソナリティは元乃木坂46で現在はファッションモデルや女優としても活躍中の新内眞衣さん。
今回は、前回に引き続き、株式会社平泉洋行(へいせんようこう)の池田さんをゲストにお迎えし、目標14「海の豊かさを守ろう」についてお話を伺いました。「平泉洋行」は、海洋プラスチックごみの回収装置を取り扱う会社。その回収装置である『SEABIN』『JELLYFISHBOT』が実際にどのように活用されているのか詳しく教えていただきました。
聞き逃してしまった方はぜひradikoの聴き逃し配信をチェックしてくださいね。
この記事を読んでから聞いてみると、よりお楽しみいただけます。
radiko:https://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20230625141000
『SEABIN』の活用
一台で1日あたり3.9kgの海洋ごみを回収できるSEABIN(シービン)。この数字は日本で分析したものではありませんが、オーストラリアのシービン社が出しているデータです。平泉洋行ではこれまでに30台ほど販売していて、用途は色々。電源がないと動かせないため、このうち20台近くは浮桟橋から電源のとれる江の島、葉山、逗子などのマリーナに入っています。2mm超のマイクロプラスチックゴミも回収が可能で、今後もさまざまなシーンで活用が期待されています。
『JELLYFISHBOT』
これまで漁港や川から問合せがあっても電源の関係で設置できなかった海洋ごみ改修装置の印象を変えたのが自動運転で使えるJELLYFISHBOT。水面のある場所であればどこでも使うことができます。用途はゴミ以外の油や、下水のにおいのもとになっているものの回収。現在は八景島内にあるその場で魚を釣って食べることのできるスポットなどで利用されています。
回収した海洋ごみを使った新たな取り組みも
平泉洋行では、海で回収した資源を使い、ペットボトルを繊維にしてTシャツを販売したり、ペットボトルの蓋で定規を作るなどの取り組みを行っています。さらに海洋プラスチックごみをコンクリートにする技術を東大のサカイ准教授と共同研究中。シービンの海洋ごみの7~8割にプラごみが入っており、これを粉砕して、コンクリート瓦礫と一緒にボタニカルコンクリートを作る研究を行っているそうです。現在はコロナ禍で一旦止まっているそうですが、こうして海洋ごみがリサイクルできるようになると、海の未来も少し明るくなりそうですね。
6月25日に放送したラジオ番組「SDGs MAGAZINE」は、radikoにて聴き逃し配信中です。時間が合わず聴き逃してしまった方はぜひ、radikoのタイムフリーで確認してみてくださいね!
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ゲスト 株式会社平泉洋行 管理本部長、取締役 池田隆さん
『株式会社平泉洋行』は、2020年6月に創業100周年を迎えた化学品専門商社。現在は、科学に関するメーカー機能と商社機能を組み合わせて、SDGsに着目した新たな価値を創出しており、その第1段が「海洋関連」でSEABIN(シービン)とJELLYFISHBOT(ジェリーフィッシュボット)の2製品を展開。
プラスチックごみ、マイクロプラスチック、重油漏洩などの海洋汚染問題に対し、浮桟橋に固定して使用するSEABINとリモートコントロールにて使用する通うドローンJELLYFISHBOTを用途に応じて使い分けることによって、地球環境問題の解決に貢献しています。