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ユニクロの新たな取り組み。買い物を通じて社会貢献へ


この記事に該当する目標
12 つくる責任つかう責任 14 海の豊かさを守ろう
ユニクロの新たな取り組み。買い物を通じて社会貢献へ

ユニクロが「地球をより良くする活動に貢献するキャンペーン」として、「JOIN:THE POWER OF CLOTHING」を7月1日(金)から開始しました。生活の中で必要不可欠な服を通じて、環境問題解決へ向けた活動に貢献していく取り組みです。

6月29日(水)ユニクロ原宿店にて行われた発表会には、タレントの井上咲楽さんと “令和のお魚王子”と呼ばれる岸壁幼魚採集家の鈴木香里武さんが登場し、海洋ゴミに関する特別授業が開催されました。

膨大な量のゴミが魚たちに影響を与え、一部の魚は海中にあるゴミを住処にしている今、「魚が住処として利用しているからと言ってゴミを肯定するわけではなく、“魚”を入り口として見てみると、ゴミに対しての興味の持ち方が変わってくるのではないか」と話す鈴木さん。排除すべきもの、汚いものとして扱うよりも、ゴミとの関わり方が変化していくように思えます。

中盤には、LifeWearスペシャルアンバサダーの綾瀬はるかさんがVTRでサプライズ登場。綾瀬さんから井上さんへ「海洋ゴミのために、私が日頃から心がけていることはなんでしょう」とクイズが出題されると、井上さんは「紙ストローとかですかね?」と回答。「あまり多くのものを買わず、一つのものを大切にすること」という綾瀬さんの答えに井上さんも納得した様子で、自身の体験談も語りました。
トークセッション中の井上さんの率直なコメントや、鈴木さんの海に関する実体験や豊富な知識で、海洋ゴミについていろいろな視点から考えさせられる、特別授業となりました。

「JOIN: THE POWER OF CLOTHING」

「JOIN:THE POWER OF CLOTHING」キャンペーンの目的は、これまでユニクロが行ってきた環境に配慮したサステナビリティ活動に、ショッピングを通してユーザーが参加することで、海洋ゴミなどの地球の抱える課題に触れることとされています。2050年には、ゴミの量が魚の量を超えると言われており、現在も街などの生活ゴミのうち、約8割が排水管などを通り海にたどり着いています。下の写真は鈴木さんが説明してくださった、実際の海の状態です。

ユニクロでは、地球資源を無駄にしない、廃棄物0のビジネスモデルを目指しており、既に店舗ユーザーの7割は、エコバックを持参しています。そして、生産者と消費者の取り組みの両方が不可欠となる今、ユニクロでは新たに2つの取り組み、「買ってJOIN」「学んでJOIN」を行っています。

お買い物をして寄付しよう!「買ってJOIN」

「買って「JOIN」とは、回収ペットボトルを再生したリサイクルポリエステルを100%使用した「ドラえもんサステナモード」をモチーフにした商品をはじめ、リサイクル繊維やブルーサイクルジーンズの商品を購入すると、ユニクロを展開するファーストリテイリングが売上から100万ドルを日本財団に寄付し、海洋ゴミを減らす活動に役立てるという取り組みです。
「ドラえもんサステナモード」のぬいぐるみは、中綿から全てを回収されたペットボトル約14本分で作られている他、ブルーサイクルジーンズは、水の使用量を従来に比べ99%削減し、ヴィンテージ加工もレーザーなどで行っています。JOINキャンペーン対象商品は全部で54種類。キッズ商品も用意されています。

動画を見て海洋ゴミ問題を学ぼう!「学んでJOIN」

環境問題を学び、活動するための特設ウェブサイトが6月29日(水)にオープンしました。グローバルブランドアンバサダーの錦織圭選手や、LifeWearスペシャルアンバサダーの綾瀬はるかさんがサステナビリティを伝える動画コンテンツの他、生物海洋学者の中嶋亮太さんへのインタビューなど、日常に役立つ情報や、海洋ゴミ問題について学べるコンテンツが多数公開されています。
3分程にまとめられた動画「海洋ごみってなんだろう?」では、毎年海に流れ込むゴミの量が約1,100万トンであり、ジャンボジェット機5万機に相当する、などといった問題を、年齢を問わず理解しやすい内容で伝えています。

巨大ガチャマシンが期間限定で原宿店に登場!

ペットボトルの回収に協力することで、100%リサイクル繊維でできたアイテムが当たるガチャマシンが、ユニクロ原宿店に登場しました。使用済みの洗ったペットボトルを、ガチャマシン横の回収ボックスに分別して入れると、専用のコインが出てきます。コイン1枚につき1回ガチャを回すことができ、非売品のポケッタブルバッグや、「ドラえもんサステナモード」のぬいぐるみ、マスクやステッカーなどが当たります。実施期間は6月29日(水)〜7月31日(日)まで。各日1人1回限り、平日80名・土日祝日160名限定で、UNIQLO TOKYO、ユニクロ原宿店の2店舗で実施しています。

ユニクロを展開するファーストリテイリングは、これまでも様々なサステナブルな取り組みを行ってきましたが、今回はSDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」に直結する、海洋ゴミにフォーカスしたキャンペーンを展開しています。日本や欧米、アジア地域をはじめ、これからさらにグローバルな広がりを見せてくれるのではないでしょうか。