【告知】映画で知ろう、SDGs!「大丸有SDGs映画祭2021」
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5月10日から大手町・丸の内・有楽町地区を舞台に展開されている、今年2年目となるイベント、「大丸有SDGs ACT5」をご存じですか?このプロジェクトでは、SDGsの達成に向けて5つのテーマを設定し、街全体でそれぞれの分野での積極的な目標達成のための取り組みを展開しています。SDGsに取り組む主体は個人や企業であることが多いですが、この大丸有SDGs ACT5は街を挙げてのイベントであり、他にはない、より大きな規模でのSDGsへの貢献、地域の個人や企業への波及効果などの実現が見込めるでしょう。
持続可能な世界をつくるため、大きく17の目標を定めて国際的にその達成を目指すSDGsですが、それぞれの目標ごとに設定されたターゲットを見ると、その具体的な行動目標は国単位で捉えられています。国際目標なので、国の中の個人や企業単位で設定するのはほぼ不可能ですから、当たり前だと思うかもしれません。そんな中でのこの大丸有SDGs ACT5は、地域の企業や個人を上手に巻き込んで規模の大きいプロジェクトとして指向性を持たせることで、より効率的に目標達成に向けた意識改革を及ぼすことのできる、素晴らしい取り組みだといえるでしょう。
ACT5とあるように、5つのアクションに沿って行われるこのプロジェクトですが、その1つが「コミュニケーション」です。SDGsの17の目標の全てに関わるこの分野で人々に働きかけるために、シンボルイベントとして開催されることになったのが、今回紹介する「大丸有SDGs映画祭2021」なのです。映画祭では、環境問題、貧困、ダイバーシティなど、未だ解決には遠いSDGs目標の大きな問題について、関連映画を上映し、人々の意識に訴えかけます。その上で、映画が取り上げる課題の現場に関わるゲストによるトークイベントも催され、更なる課題への理解を促すようになっています。
上映される映画は厳選された17作品に及び、様々な問題を抱える環境下で、実際の人々がどのように生きているのかを取り上げたドキュメンタリー作品が並びます。自分の生活と大きく異なる現状の存在が心に迫ってくることでしょう。例えば、内戦下のスーダンで逃げるために走り続け、難民として渡った米国でマラソンのオリンピック出場権を得て、代表する国がなくても分離独立を目指す故郷の仲間のためにはしることを決意したグオルという一人の人間の人生を描いた『戦火のランナー』という作品があります。貧困、飢餓、健康、安全、平等、平和など、多くのSDGs目標が、解決を目指す問題の過酷さが伝わるのではないでしょうか。ターゲット16-1「あらゆる場所において、全ての形態の暴力及び暴力に関連する死亡率を大幅に減少させる」、16-2「特に開発途上国において、暴力の防止とテロリズム・犯罪の撲滅に関するあらゆるレベルでの能力構築のため、国際協力などを通じて関連国家機関を強化する」などを含む多くのSDGsターゲットについて、漠然とした問題意識を抱くだけではなく、「解決しなければならない」という意識を人々の中から呼び覚ます力があります。
私たちにとって身近な問題もそうでない問題も、まずは正しく詳しく多くの人に知ってもらう、というのが解決へ向けた最初の一歩です。映画を通してリアルな問題の様相を知った人々が、意識的に改善に取り組むようになれば、プロジェクトの意義はそこに見えてくることと思います。みなさんも、大丸有SDGs映画祭で映画を見て、SDGsについて理解を深めてはいかがでしょうか。
<開催概要>
・名称:大丸有SDGs映画祭2021
・主催:大丸有SDGs ACT5実行委員会
・会期:2021年9月3日(金)~10月8日(金)
・協力:株式会社ビジュアルボイス、ユナイテッドピープル株式会社
・プロデュースチーム:井上 成 (大丸有SDGs映画祭2021総合プロデューサー、大丸有SDGs ACT5運営委員会委員長、三菱地所株式会社エリアマネジメント企画部担当部長)、関根 健次 (大丸有SDGs映画祭2021 Co プロデューサー、ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役)
・映画祭アンバサダー:アーヤ 藍 (大丸有SDGs映画祭2021アンバサダー、モーションギャラリーコミュニティディレクター)
・会場:大丸有エリア内の全6か所のスペース
・上映スケジュール、参加申し込み方法等:公式ホームページをご確認ください。