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コーヒー生豆のダイレクトトレーディングシステムをオンラインで実現!「TYPICA(ティピカ)」のサービスが国内から世界59ヶ国に拡充スタート

コーヒー生豆のダイレクトトレーディングシステムをオンラインで実現!「TYPICA(ティピカ)」のサービスが国内から世界59ヶ国に拡充スタート

#SHOW CASE
  • 貧困をなくそう
  • 人や国の不平等をなくそう

コーヒー消費大国第4位の日本。全日本コーヒー協会によると、日本人は一人当たり1週間で11.9杯のコーヒーを飲んでおり、まさに日本人にとってコーヒーは日々の暮らしに欠かせない飲み物となっています。
一方、ワールドコーヒーリサーチによると、世界で消費されるコーヒーの65%を占める主要品種であるアラビカ種の生産量が、地球温暖化による気候変動の影響で2050年には半減すると予測。しかも取引の場では、国際相場に左右されるため、供給量が増えれば増えるほど小規模生産者の収入は減少するといわれており、特に高品質なコーヒーの生産地として知られるケニア、エルサルバドル、メキシコなどの小規模生産者は、深刻な危機に直面しています。

グローバルベンチャー企業である「TYPICA(ティピカ)」は、コーヒー業界の永続的な発展を目的に、生産農家とコーヒー事業者(以下、ロースター)のダイレクトトレーディングをオンライン上で実施できるサービスを2021年4月にスタート。これまでは、コンテナ単位での取引が基本とされていた交渉を麻袋1袋単位(60キロ)で行えるようにしたことで、国内800軒以上のロースターが登録し、旬のコーヒーが日本中に届けられています。

以前ご紹介した記事はこちら
サステナブルなコーヒー生豆流通の透明化をめざす、世界初のオンラインプラットフォーム「TYPICA」が正式ローンチ!

今回は、SDGsの目標1「貧困をなくそう」、目標10「人や国の不平等をなくそう」に着目し、TYPICAが国際コーヒーデーである10月1日から開始した世界規模で展開する新たな取り組みをご紹介します。

2025年までに、世界70ヶ国5,000 軒以上の生産者がともにするコーヒーコミュニティへ

TYPICAが目指すのは、コーヒー生産者とロースターのコミュニティを出発点とするコーヒーを愛する多種多様な個性のつながりであり、その輝きの差異を楽しめるカラフルな世界の実現です。

コーヒーは、全世界で1日に約20億杯消費されています。石油に次ぐ取引規模の国際商品にもかかわらず、国際相場の下落や投機による価格の急激な変動により、生産者にとっては“儲からない、リスクの高い作物”と捉えられ、世界各国で転作や離農が増加しています。TYPICAは、“誰もがダイレクトに取り引きできる環境を整える”ことで、この状況を改善できると考えました。そうして実現したのが、オンラインプラットフォーム「TYPICA」であり、世界中のコーヒー生産者とロースターを結ぶマーケットプレイス型のダイレクトトレーディングシステムです。このコミュニティの実現により、生産者は収益を確保でき、消費者はクオリティの高いコーヒーを楽しむことができるようになります。

そして、これまで日本全国のロースターによって育まれてきたコミュニティが、今回のイギリスをはじめとするヨーロッパ、アジアなど世界38ヶ国へと展開することで、よりコーヒーに関わる人の日常が変わっていくことになります。また、この拡充を1年以内に59ヶ国3,000軒以上、さらに、2025年までに世界70ヶ国、5,000軒以上のコーヒーコミュニティへと拡げていくといいます。

サステナビリティを高めるコーヒー生豆流通のダイレクトトレーディングシステム

TYPICAが透明性を確保したダイレクトトレードのシェアを高める目的は、生産者の経済的自立や雇用の拡大、生活水準の向上を促すことにとどまりません。美味しいコーヒーをずっと美味しく、コーヒーをより世界の幸福な飲み物へと育み合える環境をつくることは、プラットフォーム利用者のみならず、コーヒー業界と世界全体にポジティブな影響を与えることを可能にします。そして、コーヒー生産を通じた地球環境問題への貢献、貧困解決、学校や病院の設立に至るまで、開発途上国の地域コミュニティそのものをより良く変えていく可能性があり、それらは既に彼らのコミュニティ内で、現実として起こり始めているといいます。

35億人以上がインターネットで繋がる現代社会において、世界中のコーヒー生産者の流通をダイレクトトレードに変えることができる可能性は日々高まっています。

社名であるTYPICAは、最も原種に近いといわれるコーヒー品種「TYPICA」に由来。ものごとの根本や本質を大切にしたいという思いからこの名前にしたそうです。コーヒーが育つ土壌と環境、育てる人によって様々な品種が生まれて拡がったように、人にも多種多様な個性があります。誰もが持つ「TYPICA(その人の本質)」を認め合い、楽しむ社会が1杯のコーヒーから育まれ、繋がる。そんなほっと安らぐコーヒーコミュニティの実現、ステキですね。


「TYPICA」公式サイト

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