海外セレブから学ぶ、NONBINARYという新しい性別の在り方
この記事に該当する目標
昨今では、多くの国で常に取り上げられている性差別問題。男と女という2択しか認められていなかった一昔前に比べ、LGBTQ+というマイノリティを意味する言葉が生まれてからは、性の多様性は少しずつですが着実と人々に浸透しているのではないでしょうか。
しかし、法律上の性別という枠にとらわれず、自認、思考、表現など様々な性的要素で考えてみると、もはやLGBTQ+というワードでさえも、カテゴライズできない無数の在り方があることがわかってきました。
そんな今、新たなワードが浸透しつつあります。それは、『nonbinary』です。
『nonbinary』とは?
『nonbinary』とは、性認識において、男性・女性のどちらにも分類されない性別のこと。英語では、nonbinaryの人の代名詞は、sheでもheでもなく、theyだとされています。LGBTのTに定義されるトランスジェンダーと少し似ていると思われがちですが、『nonbinary』は自分の性別を定義していないというのがトランスジェンダーとの違いです。今回は、そんな『nonbinary』と自認するセレブたちをご紹介します。
まずは、クィアアイの顔、ジョナサン・ヴァン・ネス。
アメリカの人気ドキュメンタリードラマ「クィアアイ」でお馴染みで、今年の1月には自らが結婚していることを発表した、ジョナサン。“he”、“she”という性別で分けた敬称はしょうがないものだと思っていたけれど、“they”というニュートラルな言い回しができるnonbinaryの概念に、新しい解決策だと絶賛したそうです。
続いては、大人気歌手、サムスミス。
nonbinaryだとカミングアウトしたサム・スミス。I Weigh Interviewでのジャミーラジャミルとの対談では、性別を決めるのは自分自身、自身は男性でも女性でもないし、その中間に浮かんでいるのだと語りました。自分という特別な人間でいられるnonbinaryというあり方はサムにとってとてもしっくりくるものだそうです。
子役時代から衰えない人気を誇る、マイリー・サイラス。
マイリ―は、自分をカテゴライズの中に当てはめるのも、人をその中に入れ込むのも嫌いだと一蹴。2015年のTIMESのインタビューでは、自分はイコールであり、何を着ようが、どう見えようが、それはわたし自身であると語りました。また、彼女は自身の敬称を公言していません。
ジェンダーをカテゴライズする考えはもう古いのかもしれません。自認、思考、表現は人それぞれ、十人十色。全てひっくるめて、“人”として表現できる、“nonbinary”という在り方が世界に浸透していけば、サム・スミスの言うように、みんな特別でいられるのではないでしょうか。