坂井編集長に突撃!合言葉 ~#好きだからもっと~ に込めた SDGsと読者を繋ぐELLEの想い。 12/18開催「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2021」
世界を代表するメディア「ELLE」はカルチャー・ファッション・ビューティなどの最先端情報を独自の視点で、女性に寄り添った発信を続けています。2020年、SDGsに特化したELLE ACTIVE! for SDGsを展開。この新プロジェクトでは、これまでのELLEオリジナルの視点に加えて、社会問題にも意識を向けてみるという試みが行われています。そんなELLE ACTIVE! for SDGsが主催するオンライン配信イベント「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2021」が開催されるということで特別に、ELLEグループを統括する編集局長の坂井佳奈子さんからイベントの魅力を語っていただきました。
合言葉は「#好きだからもっと」
――「ワンフレーズでもなぜか好奇心をそそられる、でも意味が広すぎてなんのこと?」
と感じた方も多いと思います。どういった意味が込められているのですか?
坂井編集長 実はこの一言にもELLEからのメッセージが込められています。キーワードに対して「?」 と疑問を感じ、気になり考えることが行動原点です。SDGsについて少しだけ、考えてみようというメッセージが隠れています。
ハッシュタグを考える段階で他にも「私のエルアクティブ」とか、いくつか候補がありました。断定的な事を指すのではなく、これからずっと使えて読者目線で使い方が変わる、オリジナリティのあるもの。そして、ELLEやSDGsを知らない人にも届いてほしいという想いが込められています。
今回のイベントをするきっかけは、SDGsに関心のない層も参加してほしい、一人でも「自分には関係ない」と思う人を減らしていきたいというELLEの新たな挑戦。上から物事を教えるのではなく、一緒に学べるスタイルで社会問題と向き合うイベントをしたいというのがきっかけです。
イベントの詳細はこちらから
――ELLEの読者さんには徐々にSDGsの考えが浸透してきているように感じます。
今後、SDGsにおけるメディアとしての役割はどこにあると考えていますか?
坂井編集長 そうですね、徐々にELLE読者には馴染んでいるかもしれません。多媒体の読者さんよりも意識が高く、実際に知識も豊富だと感じています。ただ、このコミュニティーだけにとどまるのは、メディアとして少し違うような気がしています。いかに、興味がない層を巻き込むかが使命だと思っています。今の時代、知らないことがあるよりも、物事を知って生きるライフスタイルがフィットすると考えているので、このタイミングで知識格差をつけるのは違うかなと思います。
――日本におけるSDGsの課題はなんだと考えますか?
坂井編集長 多分、みなさんうっすらと自覚しているかと思いますが日本の課題はジェンダーギャップと食品ロスですね。普通に生活していたら気付かない領域で意識をしないと難しいですよね。ジェンダーギャップは、日本では特に気付きにくいと思います。昔から根付いているのもありますし。男女の給料差は当たり前とか、根本的な考えの部分ですね。こちらも徐々に変化はあるのかもしれませんがまだ改善される必要があります。今はその点でフランスが先を行っていますが、今後日本がお手本になるかもしれません。フランスをなぞらなくても、日本のやり方で改善していくこともできます。大事なのはまず考えてみることです。
“フランス発”のメディアELLEを統括し、
まさにウーマンエンパワーの先駆けとも言える坂井編集長。
素顔に迫る5 Questions
――坂井編集長について教えてください。
1.人生のターニングポイントは何でしょうか?
坂井編集長 出産・離婚・編集長になったことの3つですね。
出産:前職の出版社で勤めていた時の出産を機に、ママ系雑誌への異動を提案されたのがきっかけです。自分はファッションに拘りがあったので退社を決意。その後今務めるELLEに転職しました。
離婚:働いたことで自分の道を見つけたから。自分が子供を育てないといけないと思いすごく働きましたよ。
編集長への就任:現場から管理職へのステップアップで、仕事に対する考えが変わりました。責任ある仕事を、任せられることが信頼されていると感じ嬉しいと思えるようになりました。現場の時に気付なかった会社の想いに気付くきっかけになりました。
2.もともと編集長を目指していましたか?
坂井編集長 元々、ファッションディレクター、スタイリストなどビジュアルを作る仕事が夢だったので、編集長になろうとは考えていませんでした。流れに身を任せた感じです。笑
3.23年お勤めしているELLEの魅力を教えてください。
坂井編集長 ELLEでは女性の好奇心の解放をスローガンにしていてそこに共感しています。
それに、ELLEはDNAがとてもしなやかなのも魅力的。震災、リーマンショック、コロナなど社会の状況がどうであれ、どんな世の中でも伝え方を変えれば情報を届けられるというELLEマインドが好きです。
上から教えるのではなく、ユーザーに寄り添うというマインドが徹底されています。「まじめなことをいうときはユーモアを、ユーモアにはまじめさを」そんなジャーナルにより過ぎないELLEの観点も魅力だと思います。
4.成功の秘訣は何だと考えますか?
坂井編集長 一緒に働く人たちを見ていると、成功の共通点はあるなと感じています。成功している、成功しそうな人は先を見ている人が多いです。例えば、頼んだ仕事の先を考えてかゆいところに手が届くような仕事をする人や、言われた1のことに対して10を用意する癖がある人は成長するだろうなと感じます。
仕事の姿勢も大切ですよね。どうなりたい、こうなりたいという未来像がある人。そういう人たちは自然と自分の道が見えてくるのだと思います。
5.頑張り続けるための秘訣はありますか?
坂井編集長 他人に気を取られないことです。疲れの原因は大抵気疲れが多いと思います。自分の内面を整え、自分を大切にする。あとは仕事に執着しすぎないのも大切です。これからはもっと軽やかでいいと思う。
ELLEのしなやかさを体現するような坂井編集長とのインタビューは、肩の力を少しだけ抜いてみようと思う時間になりました。SDGsもちょっとしたすき間や生活に寄り添うように、無理せず取り入れられていくといいのかもしれません。
そのヒントが12月18日に開催される「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2021」で見つかるかも?あたなの「#好きだからもっと」を探してみてください。
『エル・ジャポン』について
世界でもっとも愛されているファッション誌『ELLE(エル)』の日本版として1989年『エル・ジャポン』(毎月28日発売)は創刊されました。そのコンセプトは「Open your appetite – 好奇心いっぱいに生きて」。1945年フランスで初めての『エル』が発刊されたとき、『エル』の創始者であるエレーヌ・ラザレフが読者に向けて語りかけた言葉です。
1996年、初の女性誌ウェブマガジンとして誕生した『エル デジタル』は今年25周年を迎え、時代のニーズに合わせて進化を続けています。デジタルファッションメディアのパイオニア的存在として、圧倒的なボリュームのオリジナル記事を毎日更新しています。