LGBTQフェス「東京レインボープライド2022」代々木公園で3年ぶりの開催!
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コロナウイルスの影響で過去2年間オンラインでの開催となっていたレインボープライドが、3年ぶりに東京・代々木公園で開催されます。昨年のオンライン開催の総視聴者数は、なんと150万人を超える大盛況。そんなレンボープライドが今年はリアルで楽しめます。そして、レインボープライドの核となるのが「LGBTQ」。聞いたことはあるけど、詳しくわからないという方のために、LGBTQやSDGsとの関わりについてまとめていきます。
東京レインボープライドとは?
2011年「東京レインボープライド」が任意団体として発足。翌年2012年には「東京レインボープライド2012」が野外フェスティバルとして開催されました。そして、同年に発足した任意団体「東京レインボーウィーク」と、2015年に統合し、「NPO法人東京レインボープライド」が設立されました。毎年、愛や未来などに関わるテーマが掲げられ、これまで浜崎あゆみさんや中島美嘉さん等がゲストでステージに登場。今年は「繋がる・見える・変わる」がテーマで、アーティストの青山テルマさんや、ものまねタレント ミラクルひかるさんらによる豪華ライブが予定されています。また、4月24日(日)13時〜15時には、渋谷原宿周辺でプライドパレードが開催される予定です。
LGBTQについて
皆さんの中にも、LGBTQというワードを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。レインボープライドもLGBTQが核となり発足しています。LGBTQとは、Lesbian(レズビアン・女性同性愛者)、Gay(ゲイ・男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル・両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー・性自認が出生時に割り当てられた性別とは異なる人)、Queer(クイア・風変わり)やQuestioning(クエスチョニング・決めていない、定まっていない)の頭文字を取った言葉です。
以前はクイア=風変わりな…という侮辱的な言葉として使用されていましたが、1990年代には当事者たちが自身を表す言葉として使い始め、現在はセクシュアルマイノリティを表すポジティブな意味を持つ言葉として使用されています。また、日本では約3〜10%の人がLGBTQに属するとされています。
SDGsの中にLGBTQは明記されていない?
SDGs5番目の目標は「ジェンダー平等を実現しよう」です。しかし、SDGsの目標やターゲットの中に、LGBTQについて明記されているものはありません。その理由は、SDGsは国際的な目標であるため、各国の共通目標とするには難しいということが挙げられます。例えば、同性同士の性行為や結婚などについて、認めている国もあれば厳罰対象となる国もあり、国によって様々な法律やルールが制定されているからです。また「LGBTQ」というワードだけでは、多岐にわたるジェンダーが一括できないとされています。
このように、SDGsの目標にはLGBTQについて明記されていません。しかし、SDGsの掲げる「誰一人取り残さない」という言葉は、力強く私たちに響きます。LGBTQの権利が目標に含まれていないことに対してSDGsジャパンは、元国連事務総長のパン・ギムン氏もインタビューの際に「誰も置き去りにしない」と言葉にしており、SDGsモットーに含まれている。とコメントしたそうです。
近年、話題に上るジェンダー論。様々な価値観や意見を聞く中で、「ジェンダー」について考える機会が多くなった人も増えてきています。そして、違和感を覚えることや、はっきりと答えが出ないこともあるかもしれません。そのような経験も、自分自身への理解を深める一歩になっていくのではないでしょうか。今年、野外で開催される「東京レインボープライド2022」のイベントを通し、世の中の様々なジェンダーについて、興味を持っていただけたら嬉しいです。
東京レインボープライド2022は、4月22日(金)〜4月24日(日)に開催予定。イベント参加には事前予約制が必要です。スケジュールなど詳細は下記からご覧いただけます。
東京レインボープライド2022公式サイト