楽しておいしい「ミールキット 楽彩」新商品発表
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発想の転換 コロナ禍だからこそ生まれたサービス
1979年創業の業務用八百屋最大手デリカフーズグループの新会社「楽彩」。
記憶に新しいコロナショックによる外食需要の深刻な不況。その影響は大きく、デリカフーズも例外なく打撃を受けました。外食や小売店への卸しが減っていく中で行きついたサービスが今回ご紹介する「ミールキット」。新鮮でおいしい野菜を直接家庭の食卓にお届けするという新たな取り組みが誕生したのです。
野菜を心から愛する楽彩
イベント冒頭で楽彩について代表取締役社長である大﨑善保さんから話がありました。
大﨑:「野菜は生きている」これはデリカフーズでも一番初めに学ぶ、我々の基盤になる言葉です。いつまで生きていると思いますか?野菜は、畑に生えている時はもちろん、集荷後、そしてカット加工がされた後も生きているんです。生きたままの新鮮な野菜をお客様に届けることがミールキットのサービスです。そして、食事を通してみんなを笑顔にする。料理をするときの「ジュージュー」と焼く音や、香ってくるいい匂いは思わず幸せになりますよね。そのためミールキットは幸せを感じる工程は残しつつ、面倒な下ごしらえだけを済ませています。
冒頭の言葉から、野菜を愛し、農家を大切に思う気持ち、そして「農と食を繋ぐ」という使命を持ってお客様にサービスを提供していることが分かります。
「野菜は安い方がいい」という考えを変える
野菜を選ぶときに、とりあえず安いものを買うというお客様が多い中、デリカフーズでは「値段ではなく、野菜の中身を正しく評価してほしい」という考えを元に、独自の研究施設をもち、野菜のデータ分析を実施。それぞれの野菜の特徴を分析しデータ化し栄養素の含有率を見える化するなど「農・食・健康」の結びつきの大切さを、野菜を通して消費者に伝えていきたいと考えているそうです。
野菜のプロフェッショナルが提供するミールキット
八百屋最大手であるデリカフーズだからこそ実現できた、生きた野菜を新鮮なままお客様に届けることを目標にした楽彩ミールキット。
商品は全部で20種類。サラダ、スープ、エスニックな海外料理、そしてアラカルトと幅広く展開されています。どれも下ごしらえがされており、加熱や味付けといった最後のひと手間を加えるだけの簡単調理になります。
当日は試食会もかねており、20種類のメニューの中から特におすすめのキットメニューを頂きました。
・セルバチコ香るいちじくとアボカドの大人サラダ
・タンドリーチキンとじゃがいものサブジ
・コムアンフー~ベトナム風まぜご飯~
・7種類野菜とチキンのスープカレー
サラダはシャキシャキとみずみずしさがそのまま残っていて新鮮そのものを頂くことができます。また、加熱が必要な他3点に関しても一見すると作れないような本格的なメニューで、まるでお店で出てくるようなクオリティーでした。しかし、こちらのキットも、下処理や調味料が用意されている為、基本的には加熱、用意された材料を加え盛り付けるだけの工程なので至って簡単に作ることができます。調理実演が行われ、調理の簡単さや時短を感じることもできました。
ミールキットの多様性
ご紹介した通り、ミールキットは時短、手軽さ、満足できるボリュームと品質に長けています。そのため様々なシーンでの活躍が予想されます。
・いつもの家族の食卓にプラスして
・一人暮らしで忙しい食卓に
・健康を意識し始めた置き換えダイエットに
・キャンプやその他アウトドアのお供に 等
この特性に合わせ楽彩のミールキットの販売は更に広がりを見せ、店頭販売だけでなくピックアップ形式と消費者に便利なシステムを導入。WEBサイトから予約し、当日には最寄りの対象店舗で受け取りができるスキームをとっています。
楽彩はNewDaysと提携しており、現在ピックアップが可能な店舗は西東京エリア10店舗。
橋本店/町田店/国分寺店/立川店/昭島店/国立店/アトレ吉祥寺店/武蔵小金井店/三鷹店/武蔵境店
今年の9月末までに100店舗まで拡大を予定しています。
また、5月下旬にはキャンプ場予約サイト「なっぷ」と提携しキャンプ場で楽彩商品を受け取れるキャンプキットの予約販売の開始も決まっています。
そして、店頭販売は現在セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店で行われており、6種類の楽彩商品を直接購入することもできます。
このように多様な用途に合わせた、販売方法で野菜を直接家庭に届けるという試みはとても時代にフィットし、今後受け取りの場所がジムやスタジオなど、どんどん広がりを見せることでよりたくさんの人が農業と食について考えるきっかけになるのではないでしょうか。
楽彩とSDGs
最後に、楽彩が考えるSDGsについてお伺いしました。
大﨑:私たちは農家の事をよく考えます。おいしい野菜は農家があるからできるものです。なので、私たちはこのおいしい野菜を1gでも無駄にしないことを心掛け、そして野菜の栄養が健康に良いことを正しく消費者に伝える。そして、もう一つ重要なことが、農家の継続的な運営も考えているので、野菜の価値に見合った値段をつけることです。お客様に届ける品質だけではなく持続可能な農業であることを常に大切にしています。
農業はSDGsの目標12 「つくる責任 つかう責任」に大きく関わる立場にあります。
そのため、野菜を扱うデリカフーズや楽彩は持続可能な消費と生産のパターンを確保するために、農家や消費者と共に考え歩み続ける必要があります。それは三者のうち誰かが欠けると実現できない未来です。今回の発表会では農家、企業の意識がSDGsという目標に向けて走り出している今、私たち消費者も同じゴールを目標に生活を改めるタイミングだということを感じることができるものでした。