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あなたは知ってる?実は日本が世界で一番なSDGsのこと!


この記事に該当する目標
10 人や国の不平等をなくそう 14 海の豊かさを守ろう
あなたは知ってる?実は日本が世界で一番なSDGsのこと!

もし、「日本のすごいところを教えて!」と聞かれたら、皆さんならなんと答えるでしょうか?長寿の国、アニメ文化、礼儀正しさ、お財布を落としても帰ってくる確率が高い…?日本には誇れる文化がたくさんあります。そんな中、実は日本人にもあまり知られていない「世界一」が日本にはたくさんあるようです。早速見ていきましょう。

海は広くて大きい、そして…世界一深い!

日本の国土は世界で60番目ですが、海に囲まれた国というだけあり、海の広さは世界トップクラスです。領域と排他的経済水域の合計は、世界6位となっています。更に、日本の海はある点で世界一とされています。それは、深海の広さ(体積)です。日本の海の体積は3,000km以深が約6割を占めています。更に、6,000km以深の深海が6%を占め、笹川平和財団によると、その深海の面積は2位のロシアの2倍にも及び、世界でダントツ1位とされています。

しかし、そんな深海に潜む環境問題があります。それは、ごみ問題です。2019年9月に実施された、友人探査船「しんかい6500」を使った水深6,000m付近の海洋調査では、海底に大量のプラスチックごみが集積されていることがわかりました。国立研究開発法人海洋研究機構の報告には、「房総半島から約500km沖、水深6,000m付近の海底をプラスチックごみの集積地と見込み調査した結果、ポリ袋や食品包装等の使い捨てプラスチックが大量に見つかった。房総半島沖の大深度の海底に広がるプラスチックごみの密度(平均4,561 個km-2)は、過去に記録された大深度の海底におけるプラスチックごみと比べて2桁も高く、海溝や海底谷など、ごみなどが集まりやすいと考えられる窪地と比較しても高い値を示した。」と記されています。
また、毎年海へと流入するプラスチックは1,000万トンを超えると言われています。しかし、その中で海面に浮かんでいるのは44万トンのみ。ほとんどが行方不明となっているのが現実です。

自動販売機は治安のいい証?

日本では街中の至る場所に自動販売機が設置されています。今では飲料だけではなく、食品なども販売されているのを見かけるようになりました。日本は、普及台数こそアメリカに及ばないものの、人口あたりの「普及率」は世界一と言われています。他国に比べ普及率が高い理由としては「治安が良い」ということが挙げられます。日本の自動販売機は店舗の軒先や公園でよく見かけますが、海外では窃盗被害を懸念し屋内に設置されていることが多いようです。また、手軽で便利な自動販売機も、電力の大量消費や環境への負荷が課題とされていましたが、現在では省エネ化が進み、2012年までに業界内で電力の低減が義務付けられ、達成されました。現在も様々な取り組みがなされ、災害が起きた緊急時に無料で商品を提供したり、携帯電話などの充電機能を備えた災害対応自動販売機なども普及しはじめています。

画像出典:「一般社団法人 日本自動販売システム機械工業会」HP

日本は“最も安全に赤ちゃんが生まれる”国

「出産は命懸け」と聞くことがありますが、生まれてくる赤ちゃんは生まれた場所や環境に、その後の生存率が大きく左右されます。2018年にユニセフが発表した、新生児の死亡に関する報告書「Every Child ALIVE」によると、日本で産まれた赤ちゃんは生存する可能性が世界一高く、パキスタンなどで産まれた赤ちゃんは生存する可能性が最も低いとされています。世界の低所得国における新生児死亡率の平均は、出生1,000人あたり27人、高所得の国々における死亡率は出生1,000人あたり3人となっています。赤ちゃんが生まれるのに最も危険な10カ国のうち8カ国が、貧困地域や紛争下にあり、サハラ以南のアフリカの国々とされています。それらの地域では、出産時に妊婦が安心してケアを受けられる可能性が低く、報告書では新生児の死亡80%は、合併症や肺炎などによるものとしています。

新生児の死亡する割合が最も高い国々
1.パキスタン
2.中央アフリカ共和国
3.アフガニスタン
4.ソマリア
5.レソト
6.ギニアビサウ
7.南スーダン
8.コートジボワール
9.マリ
10.チャド

新生児の死亡する割合が最も低い国々
1.日本
2.アイスランド
3.シンガポール
4.フィンランド
5.エストニア
5.スロベニア
7.キプロス
8.ベラルーシ
8.ルクセンブルク
8.ノルウェー
8.韓国

また、日本は全体的に病床数が多い国でもあります。医師会の発表している病床数国際比較によると、日本の Long-term care beds(長期ケア病床)は、療養病床のことで 334,297 床(2017 年)。日本の 65 歳以上人口 1,000 人当たりの長期ケア病床数は 9.5 床で、G7(英国を除く)の中でもっとも高いとされています。

このように、日本は自然豊かで治安も良く、安全な国であることがわかります。毎年米誌メディアU.S. News & World Reportで発表されている「最高の国ランキング」(QOLやビジネスの容易さ、伝統などに基づいて算定)では、1位はカナダ、日本は惜しくも2位という結果でしたが、輝かしい位置付けであることは変わりありません。

しかし、そんな「世界一」たちのすぐ近くにも、深海ごみ問題のような深刻な環境問題が隠れています。これを機に、みなさんの生活の中にある、日本の素晴らしさや、「もっとこうだったらいいのに」といった点を、改めて感じていただけたら嬉しいです。