人に地球にエコなエリザベスラインがロンドンにてついに開通
この記事に該当する目標
先日、ロンドン郊外と都心をつなぐエリザベスラインの運行が開始されました。エリザベス女王にちなんで付けられたられたこちらの路線の色は、ロイヤルカラーの一つである紫色。ロンドンで新しい路線が開通するのは実に43年振りで、世界中から注目を集め、話題となっています。本記事では、実はあらゆる側面で環境や人にサステナブルな影響を与える優しい路線、エリザベスラインについて解説します。
エリザベスラインの由来はもちろん、エリザベス女王!
今回43年振りに開通した新路線の名前に採用されたのは、言わずと知れたイギリスのクイーン、エリザベス女王。女王がその王位を継承したのは、70年前の1952年で、当時彼女は25歳の若さでした。イギリスには、在位期間の節目節目で祝われる「ジュビリー」というものがあり、6月2日から4日間、そんな彼女の即位70年目を祝した4回目の「ジュビリー」、「プラチナ・ジュビリー」が行われました。エリザベスラインは、当初の2019年開通予定から3年遅れて開通を迎え、女王の在位70周年の節目に華添えました。
サステナブルなエリザベスライン
毎日最大で50万人の乗客を運ぶことができると言われているエリザベスライン。これまで、中心部を東西にかけて通り抜ける鉄道がなかったロンドンですが、エリザベスラインは、西部のレディングとヒースローから、ロンドンのシティーを跨ぎ、東部シェンフィールド、アビーウッドまでを繋ぎます。この新路線のおかげで、人々の移動時間はこれまでより大幅に短縮されます。
さらにエリザベスラインの停車駅は、新規停車駅だけでなく既存の駅もアップグレード。全てステップフリーで作られており、車椅子やベビーカーを利用する人たちも快適に利用できます。
また、エリザベスラインはイギリス国内で初めてフルデジタルで機能しており、その電力の30%は再生エネルギーによって生成されています。列車は既存の列車に比べ、その耐用年数を20年も伸ばされていて、これから長くロンドンの街を走ることができます。
このように、エリザベスラインは人々の生活の利便性を高めるだけでなく、バリアフリーの駅をつなぎ、有限資源を出来るだけ再利用したエコな走行を叶えます。
ロンドンは地下鉄、鉄道が張り巡らされており交通手段にそれらは必要不可欠です。多くの人々が使うものにこそ、人にも地球にも優しい視点を忘れないように心がける世の中でありたいですね。
企画・ライター / 上野
編集 / 内村