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「未来の街」が動き出す|都市機能をつなぐ、広域品川圏の共創まちづくりが本格始動


この記事に該当する目標
3 すべての人に健康と福祉を 11 住み続けられるまちづくりを 13 気候変動に具体的な対策を
「未来の街」が動き出す|都市機能をつなぐ、広域品川圏の共創まちづくりが本格始動

JR 東日本グループが浜松町駅から大井町駅で展開する「広域品川圏(Greater Shinagawa)」の共創まちづくりが、3月28日(土)の「TAKANAWA GATEWAY CITY」のグランドオープン及び「OIMACHI TRACKS」のまちびらきでいよいよ本格始動しました。

JR 東日本グループは、広域品川圏を「都市生活のイノベーションが生まれる先進エリア」として捉え、地域、企業、大学等の様々な関係者と共創して、広域品川圏の先進性・エリア価値向上に資する取り組みを展開していきます。あわせて、公式LINEやWEBサイトの公開など情報発信基盤の整備も進め、Suica連携による最適化された情報配信やクーポン提供を通じて、エリア内の回遊や新たな接点の創出を図ります。

Suica の進化による「駅とまちのイノベーション」

JR 東日本グループは、3月28日より、改札の「タッチ」を契機に「広域品川圏コミュニケーションポータル」を通じて、「まち情報」を配信するサービスを実証開始します。TAKANAWA GATEWAY CITY、OIMACHI TRACKS、WATERS takeshiba の「まち情報」に加えて、順次、地域、商店街等に範囲を拡大。「えき」と「まち」の情報をつなぎ、新しい回遊創出による顧客体験価値最大化と地域経済活性化のモデル創出を目指します。

2027年春には、広域品川圏の5駅において、高精度な位置測位などに特徴を持つ無線技術 「UWB」 を組み込んだウォークスルー改札の実証試験も実施予定。「えき」と「まち」をシームレスにつなぐ未来に向けた取り組みを進めます。

陸・海・空をつなぐ、次世代モビリティの実証

JR 東日本グループは、広域品川圏の先進性・エリア価値向上に資するため、自動運転の実証実験や環境負荷の少ないエネルギーを採用した水素バスの活用、移動そのものが観光資源にもなる水上交通のほか、空飛ぶクルマ等、モビリティの未来を拓く必要な実証を共創パートナーと取り組み、陸・海・空の「立体 MaaS」の実現にも取り組みます。

提供:JR東日本

広域品川圏の本格始動に合わせて展開する次世代モビリティの実現に向けた KDDIとJR 東日本の共同プロジェクトでは、 自動運転バスで高輪エリアと竹芝エリアを結ぶ走行実証を開始。これは、自動運転技術、通信、遠隔監視、TAKANAWA GATEWAY CITY の街アプリなど両社の強みを掛け合わせることで、広域品川圏における新たな移動体験の創出と都市の価値を向上させ、未来の「あたりまえ」を先取りするプロジェクトです。

さらに、WATERS takeshiba と TAKANAWA GATEWAY CITY を結んで運行している「JR 竹芝水素シャトルバス」と接続するかたちで、TAKANAWA GATEWAY CITY と OIMACHI TRACKS を結ぶ水素シャトルバスも平日限定で試行を開始します。また、4月1日からは既存のルートをめぐる便が新たに新橋へ停車。このバスは走行時に CO₂を排出しないゼロエミッション・モビリティであり、運行により来街者の利便性向上とともに、先進技術による環境価値を体感する移動体験を提供します。

提供:JR東日本

そのほか、『海』・移動が観光資源になる水上交通の実証として、春を感じる さくらクルーズ の期間限定運行や、竹芝地区の利便性向上のため、羽田空港と竹芝地区を結ぶ「羽田空港アクセス船」(事前予約制)の実証実験、モビリティの未来を拓くイノベーションとして、「空飛ぶクルマ」の社会実装推進にも取り組みます。

くらしをアップデートする新たな都市体験の創出

提供:JR東日本

広域品川圏では、“移動、商業など”に加えて、“医療、住まい”などの分野にもSuicaの機能を拡大することにより、先進性・魅力価値向上に資する都市生活の実現にも取り組みます。

「TAKANAWA GATEWAY Clinics Medical & Life Design Hub」では、Suica を診察券として活用することで、患者は1つのSuicaで複数のクリニックを受診できるようになります。将来的には健康・医療分野へと Suica の価値を広げ、PHR(パーソナルヘルスレコード )を活用した一人ひとりに最適化された今までにない健康サービスを提供することを目指しています。

またTAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE 内の共創型住居「Link Life Lab」では、Suica と連動したスマートホーム設備に加え、ビジネス創造施設「TAKANAWA GATEWAY Link Scholars’ Hub(LiSH)」に入居する企業が持つ先端サービスやロボティクスを住戸に導入し、睡眠や腸内環境の計測設備を備えます。得られた生活・健康データはクリニックや街の商業施設等と連携し、個別の睡眠・運動・食の提案につなげます。Suicaを通して、移動・健康・生活がシームレスにつながる先進的なライフバリューを街から創出します。

提供:JR東日本

そのほか広域品川圏では、OIMACHI TRACKS、TAKANAWA GATEWAY CITY、WATERS takeshiba の3つの象徴的な広場・水辺空間を一体的に活用した都市型文化ナイトフェスも開催予定。3 拠点を横断して展開される夜間イベントや光演出、エンターテインメントプログラムと連動しながら、東京の伝統・食文化・アート・エンターテインメントを多面的に発信する「Beer & CRAFT SAKE Fes」を9月に、「Greater Shinagawa Cinema Fes」を10月に、「Greater Shinagawa Stella Week」は11月から、そして周年祭でもある「Tokyo Culture Week」を来春にそれぞれ計画しています。これらのイベントでは、国内外の来訪者を惹きつける“広域品川圏ならではの文化体験”の創出します。

都市機能を守る、防災・レジリエンス強化の取り組み

もうひとつ注目なのが、広域品川圏で進められている、地域の安心・安全を確保し、災害時にも都市機能を維持できる 「強靭な都市レジリエンス」への取り組み 。
TAKANAWA GATEWAY CITY は、BCP(事業継続計画)対策として、JR 東日本の自営電源を用いた複数系統に加え、緊急時には外部電力会社からの供給にも対応できる多重バックアップを取っており、かつそれらが消失しても、72時間滞在可能な非常用発電機を装備しています。

また、OIMACHI TRACKS のまちびらきに際しJR 東日本グループは、品川区と「災害時における民間事業者施設の使用に関する協定」を締結しています。この協定は、大規模災害発生時の来街者や地域住民の安全確保と迅速な支援体制の構築を目的としており、OIMACHI TRACKSは広域避難場所や帰宅困難者受け入れスペースとしての役割を担います。この場所においても、JR 東日本の自営電源を用いた複数系統に加え、非常用発電機を備えており、約3,000人の帰宅困難者が 72時間滞在可能な施設となっています。

「広域品川圏」が取り組んでいるのは、交通・環境・医療・防災などを横断しながら、都市機能そのものをアップデートする試みです。こうした取り組みは、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」をはじめ、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標3「すべての人に健康と福祉を」にも貢献します。

都市生活のイノベーション「ライフトランスフォーメーション(LX)」を先駆的に起こすエリア「広域品川圏」。3月28日、ついに動き出した「未来の街」が、これからどんな風に広がっていくのか楽しみですね。


執筆/フリーライター Yuki Katagiri