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『捨てるを減らす』家電レンタルサービス「Rentio」が提案する「持たない消費」


この記事に該当する目標
12 つくる責任つかう責任 14 海の豊かさを守ろう 15 陸の豊かさも守ろう
『捨てるを減らす』家電レンタルサービス「Rentio」が提案する「持たない消費」

新しい家電製品を買ったとき、実際に使用してみると自分には合わず、すぐに使わなくなってしまったり、捨ててしまったりという「もったいない経験」が誰にでもあるのではないでしょうか。


環境省の調査によると、平成30年度の全国の一般廃棄物の総排出量は4,272万トン。これは、東京ドーム約115杯分にあたります。また1人1日あたりのゴミ排出量は、なんと約1キロであるといわれています。

廃棄物の問題は、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」のターゲット12.5「廃棄物の発生を3Rで大幅に減らそう」に掲げられています。

廃棄物の処理には多くのエネルギーを必要とします。また、適切に処理されなければ、海洋汚染や有害物質の発生原因になり、天然資源の枯渇など環境に大きな影響を与えてしまっているのが現状です。そのため、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」のターゲット14.1「海へ流れるゴミを減らし、これ以上の海洋汚染を防ごう」、14.3「CO2を減らし、海の酸化を食い止めよう」、そしてSDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」にも結び付きます。

日々の生活により身近な「食」に関する取り組みは、家庭での食品ロス削減などで広がりを見せていますが、家電製品の廃棄を減らすためにはどのようなことが出来るのでしょうか。

家電レンタルサービス「Rentio」を運営するレンティオは、家電製品の購入について「買う」か「買わない」の二択ではなく、「買うまでに試してから決める」という新たな選択肢を提案しています。

「Rentio」は、カメラや家電、ベビー用品など2,800種類以上約7万点の商品を取り扱い、3泊4日の単発利用から3か月以上の長期利用まで好きな期間でレンタルすることが出来ます。

プランは、旅行用にカメラを借りるといった単発利用向けの「お試しレンタル」、ベビー用品や季節家電など特定期間に使用したい商品のニーズが高い「中古月額レンタル」、お掃除ロボットや最新家電のお試し利用に人気の「新品月額レンタル」3種類。全国どこでも往復送料は無料で、レンタルした商品が気に入った場合はそのまま購入することも可能です。

気になる商品を購入前に試したり、必要な時にだけ借りたりすることで家電製品の廃棄を減らす「Rentio」のサービスは、サーキュラー・エコノミーの実現にも繋がります。

家庭で購入して利用し終わった家電や故障した家電は廃棄することになりますが、「Rentio」は、ユーザーが必要な期間だけレンタル利用して返却した家電をメンテナンスし、リユースしています。

2015年4月の創業から2021年6月までに、商品を捨てずにメンテナンスした回数は約45万回。リユースした商品は約4万4千点以上で、約3万点がレンタル後にそのまま購入されているといいます。

コロナ渦でも順調に成長を続け、2021年5月の注文数は前年同月比約2.6倍以上、年間リピート率は約33%に。同社はその理由について、家事負担の増加で便利アイテムの関心が高まったこと、実店舗でタッチアップできる機会が減少し自宅で試したいというニーズが生まれたこと、不安定な経済情勢で高額な家電の購入を控え、レンタル利用で賢く購買消費したいという需要が増えたことを挙げています。

最適なメンテナンスで商品の寿命を延ばし、サステナブルに使い切る循環型モデルで「レンタル~返却~リユース」のサイクルを繰り返し、年間延べ36万人以上のユーザーと「捨てるを減らす」を実現してきた「Rentio」。

同社は今後について「家電製品のシェアリングを普及させることで、過剰な製造を適正量まで抑え、排気量の削減や環境資源の保護にも繋がるのではないか」と期待を膨らませます。

消費者にとっても、利用シーンや期間が限られている家電製品をレンタルで済ませることができたり、購入前に商品の使い心地を確認したりすることで、無駄な買いものを防ぐことが出来ると嬉しいですよね。

必要なときに必要なものをレンタルし、不要になったら返却する循環型の「持たない消費」。
サステナブルな選択として、取り入れてみてはいかがでしょうか。


「Rentio」