「食品ロス問題」の解決を目指すべく、“廃棄商品専門スーパー”がドイツに誕生
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目の前にあるのは、数日前に購入して少し茶色に変色してしまったバナナ。
みなさんは、このバナナを棄てずにきちんと食べることができますか?
今回取り上げるのは「フードロス」の問題です。
今、世界中で食べ残しや売れ残り、調理段階で切り落とした部分など、
本来食べることができたはずの食品が廃棄される「フードロス」の問題が深刻化。国際連合食糧農業機関(FAO)によると、毎年世界中で生産された食料全体の3分の1(13億トン/年間)が廃棄されているそうです。
そんな「フードロス問題」の解決を目指すべく、“廃棄商品専門スーパー”がドイツに誕生しました!その名も「Sir Plus」(英語で“余剰”を意味するSurplusを掛けて命名したんだとか)。このスーパーで扱う商品はすべて、大手スーパーや卸売業者、生産者から回収した“廃棄が迫っている食品”や“賞味期限の切れた食品”なんです。
「賞味期限が切れている=食べられない」は大間違い!
EUの規定によれば「賞味期限」とは、「適切に保存されていた場合、味、見た目、品質が基準以上であることをメーカーが保証する期限」であり、実際は賞味期限切れでもほとんどの食品が食べられるそうです。
まだ食べることのできる商品を最大80%引きで購入でき、同時に環境保護に貢献できる。このポジティブな購入体験が満足感を生み出し、リピーターを生み出しているそうです。
また、消費者だけではなく、店舗に食品を提供するスーパーやレストランにとっても、ゴミを処理する手間や費用を削減できるということが好評を博しているのだとか。まさにwin-winの関係なんです!店構えもポップで可愛らしく、たくさんの人をポジティブにしてくれるとても素敵な取り組みですね。
おうちにある“茶色いバナナ”を食べるか、棄てるか―。SDGsへのチャレンジは、そんな小さな選択から始まるのかも知れませんね。
参照:https://pake-tra.com/promotion/5145/
参照:https://sirplus.de