電気代0円生活歴10年!ソーラー女子に学ぶ節電方法まとめ
この記事に該当する目標
2022年6月25日、群馬県伊勢崎市では最高気温40.2度を観測しました。6月に40度を超えたのは、観測史上初だと言います。また東京都心では、9日間連続で最高気温35度以上の猛暑日となり、2015年7月31日〜8月7日の8日間連続を更新し、過去最も長くなりました。
猛暑が続きエアコンの使用率増加による電力のひっ迫が懸念される中、電力会社からは安定した電力供給のため、企業や家庭への節電が呼びかけられています。実際に電気代0円で生活を行っている人もいますが、なぜ電力が不足しているのかなども踏まえ、今後、どんな対策が必要になってくるのか、節電対策について考えてみましょう。
深刻な電力不足の理由
ニュースやSNSで見かける「電力不足」や「電力のひっ迫」は何が原因でとなって起きているのでしょうか。それは、火力発電の供給率が減少していることが、理由の1つです。首都圏に供給される電力の9割を火力発電が担っていますが、太陽光発電などの導入拡大に伴い、火力発電は出力を落とす必要があります。また、火力発電所は他の発電所に比べ施設の運営や維持に費用がかかるため、休廃止が相次いでいます。さらに今年3月、東北地方で震度6強の揺れを観測した地震により首都圏に電力を送っていた火力発電所の設備が壊れ、現在も復旧の見通しがたっていないことも影響しています。
「家計に大打撃」電力高騰の背景
石炭や液化天然ガス(LNG)などの輸入価格の高騰の影響を受け、燃料費調整額が値上げされました。その為、東京電力EPや関西電力などの各電力会社の電気料金は、2021年9月から値上がりし続けています。消費者への負担が大きくなり、ニュースやメディアにも取り上げられたことを機に、電力会社の見直しや節電へ意識が向いた方も多いようです。
電気代0円!ソーラー女子の生活
電力会社と契約を結ばず、自家発電で電力を賄っている人もいます。フジイチカコさんもその一人です。フジイさんは東日本大震災後の4回にわたる計画停電を機に、ソーラー生活へとシフトしていったそうです。
自力でできることは、電力に頼らず自身で行います。例えば、洗濯物の脱水は手動で行い、アイロンは昔の鉄製アイロンを使用。その他にも洗濯機、扇風機、掃除機、電動ミシンを動かす際はベランダに設置したソーラーパネルで発電し、バッテリーに蓄電しています。しかし、ソーラーパネルでの発電は天候に左右されます。一番発電に適しているのは、晴れた冬の日。そして、梅雨や雨が続くときは室内用のバイクを漕ぎ、1時間でLEDライト1時間分の電気を蓄電しています。
フジイさんのライフスタイルをそのまま取り入れるのは難しいですが、私たちにも無理なく取り組めることは、たくさんあります。具体的にどのような取り組みができるのか、考えてみましょう。
すぐに取り入れられる節電対策とは
資源エネルギー庁によると、夏に家庭で電力消費の多い家電製品はトップがエアコンで34.2%、次いで冷蔵庫が17.8%、照明が9.6%となっており、トップ3が全体の6割を占めています。つまり、この3つの使い方を見直し工夫することが節電へとつながり、家計への打撃を和らげる対策となります。
エアコン
・ドア・窓の開閉を少なくする
・レースのカーテンやすだれなどで日差しをカットする
・外出時は、昼間でもカーテンを閉める
・扇風機を併用する
・室外機の吹出口にものを置かない
冷蔵庫
・熱いものはさましてから保存する
・庫内の温度設定を適切にする
・ものを詰め込みすぎない
・無駄な開閉はしない、空けている時間を短くする
・壁から適切な間隔で設置する
照明器具
・電球形蛍光ランプに取り替える
・電球形LEDランプに取り替える
・点灯時間を短くする
今年は例年よりも猛暑が続き、エアコンや扇風機など電気を使う場面が多くなっています。体調のことを考えると、この暑さでは熱中症なども心配ですよね。しかし、強すぎる冷房で体を冷やし過ぎると内臓まで冷えてしまい、体調をくずしたりすることもあります。無理のない節電をすることで、停電の可能性を減らし、更にはSDGsの目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」に貢献することにも繋がります。
エネルギーをバランスよく賢く使用することで、自身や家族の健康管理と共に、地球にもお財布にも優しい、この夏を過ごしてみてはいかがでしょうか。