干潟を通して東京湾の環境問題を学ぼう!ウォーターズ竹芝「空とぶサカナプロジェクト」
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東京湾の沿岸を埋め立てた湾岸エリアは、商業施設やタワーマンションが立ち並ぶ都内でも人気のエリアです。しかし、近代的で綺麗な景観、利便性の高い交通アクセスの裏には、埋め立てによる水質汚染、生物の生態系が崩れるといった環境破壊の問題があるのも事実です。
しかし、街の開発と自然が共生できる社会を実現するために、様々な団体があらゆることに取り組んでいます。今回はそんな東京湾エリアの埋立地での環境問題に着目。また、この問題について楽しく学ぶことができるイベントを紹介していきたいと思います。
かつてごみの島と呼ばれていた東京湾の埋立地
高度経済成長の頃、東京湾の一部の埋立地はごみの島と呼ばれていました。その頃、日本人の生活は豊かになり、人口も爆発的に増えていきました。それに伴い都内で発生するごみは、これまでの処分場では処理しきれなくなり、「夢の島」と呼ばれる東京湾の埋立地がごみの最終処分場になりました。しかし、あっという間に「夢の島」はごみでいっぱいに。新たなごみの処分場として、近隣の若洲の「新夢の島」と呼ばれる埋立地に、ごみの処分場は移りました。
その後、東京都ではごみの山となった埋立地を再生させるために、ごみの層に土をかぶせ、芝生や樹木を植えて緑地化、夢の島公園、若洲海浜公園としてオープンさせました。今では観光スポットとしても人気の場所となっています。
このように東京都の埋立地は、街の開発を進めながらも、人と自然が共生できるように、時代に合わせて変化をしています。
東京湾再生のモデルケースを視野に入れたウォーターズ竹芝の取り組み
そんな埋立地の自然や環境がより改善できるように、東京湾・竹芝エリアの複合施設「ウォーターズ竹芝」では、開業当初からある取り組みを行っています。
当施設は2020年に誕生し、劇団四季の専用劇場やホテル、飲食店などが入る商業施設やオフィス施設があるほか、水上バスの船着場、環境問題に取り組む竹芝干潟、水辺に面した芝生広場などで施設が構成されています。特に竹芝干潟では、貴重な水辺の利という場所を生かして、埋立地ができる以前、かつて東京湾に多く生息した生物がまた生息できるような環境づくりを目指しています。
かつて東京湾に存在した干潟の90%以上は、埋め立てによって失われてしまったそう。そんな中、干潟の環境を再生し、保全する協働を通して、かつての江戸前の豊かな東京湾の環境を取り戻すきっかけを共に生み出すため、定期的に親子で参加できるイベントなどを開催しています。
【ウォーターズ竹芝担当者コメント】
約100年前、ウォーターズ竹芝がある場所は干潟や浅場でした。
そんなかつての豊かな江戸前の海の再生に向けモデルケースとなるような環境づくりを行っていきます。
竹芝干潟は、かつて東京湾に多く生息した貝類、甲殻類などの多様な生きものが生息できる
環境の保全、再生を目指しています。
2020年7月に造成した竹芝干潟は、今後も継続して地域・市民協働で東京湾再生に向けた取組みを行ってまいります。
親子でも、友だち同士でも!楽しく東京湾の環境問題を学べる「空とぶサカナプロジェクト」
ウォーターズ竹芝では、10月21日(金)から10月30日(日)の期間で、この「竹芝干潟」を通して東京湾の環境問題を親子で学べるワークショップなどを体験できる「空とぶサカナプロジェクト」が開催されています。
■タイトル:東京湾の環境問題が学べる「空とぶサカナプロジェクト」
■実施日:2022年10月21日(金)~10月30日(日)の10日間(一部除く)
■場所:WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝) 東京都港区海岸1-10-30
■内容:
≪サカナの涙アート展示≫10/13 (THU) – 10/30 (SUN) 10:00~22:00
≪ポップアップマーケット≫
10/22 (SAT) – 10/23 (SUN) 10/29 (SAT) – 10/30 (SUN) 11:00~20:00(日曜は19:00まで)
≪サステナブルワークショップ≫
10/22 (SAT) – 10/23 (SUN) 11:00~16:30
10/29 (SAT) – 10/30 (SUN) 11:00~16:30
■【空とぶさかなプロジェクト】ホームページ
またその他にも、「水辺の自由時間コレクション」と題し、ウォーターズ竹芝で育てたホップを使ったビールの販売や、各施設が腕を振る舞うマルシェ、音楽ライブなど、新しい文化や体験ができるたくさんのコンテンツが、ウォーターズ竹芝の各施設で開催されています
ウォーターズ竹芝は、JR山手線浜松町駅から徒歩6分、水辺に囲まれ、浜離宮恩賜庭園が目の前に位置する、都内でも人気の場所になります。
施設内の船着場からは、浅草・お台場・両国・葛西・豊洲方面に水上バスやクルーズ船も運行しています。搭乗しながら東京湾に生息する鳥などを見ることができるほか、水の上から違った角度で東京を楽しむことができます。
今の時期なら、ウォーターズ竹芝のテラス席で心地よい風を感じながら、お茶や食事を楽しむのもおすすめです。この週末は、ウォーターズ竹芝の水辺の自由時間を楽しんでみるのはいかがでしょうか。