【米国でバズってる】ネポベイビーって、どんな赤ちゃん?
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2022年から今年にかけて、アメリカ国内で議論が過熱している「NepoBaby(ネポベイビー)」をご存知でしょうか?
ネポベイビーとは?
ネポベイビーとは、「ネポティズム(縁故主義)・ベイビー」の略で、親から譲り受けた名声でセレブになった子どもを揶揄する呼び方です。日本でいう「親の七光り」や「2世タレント」に近い意味がある造語です。
ネポティズムは以前より、米国のエンターテイメント業界で白熱した論争が行われている議題でしたが、特に昨年より、「ネポベイビー」という言葉で注目され、これまで以上に耳にすることが多くなってきており、2022年12月には『New York Magazine』が「ネポベイビーの年」と題した特集を掲載するなど、SNS上でも盛り上がりを見せました。なぜ近年、ネポベイビーが注目を浴びているかというと、映画やドラマ、イメージモデルなど話題になり称賛を浴びた作品の多くにネポベイビーが活躍していたから。
例えば、俳優スティーブン・ボールドウィンを父に持ち、ティファニーのイメージモデルや若者のファッションアイコン的存在でもあるヘイリー・ビーバー、俳優のイーサン・ホークを親に持つ大人気ドラマシリーズ「ストレンジャーシングス」で活躍したマヤ・ホーク、ジョニー・デップの娘のリリー=ローズ・デップ、など、彼ら「ネポベイビー」の活躍は華々しいものです。
賛否両論の自己肯定
そんななか、今年初め、白地の生地に胸元に大きく「ネポベイビー」と書かれたTシャツを着用した姿をパパラッチされたヘイリー・ビーバーが話題になりました。世間から向けられている自分に対する言葉を、堂々と身にまとったその姿は、海外メディアをはじめ「メディアや世論に対する静かなる反論の意思が垣間見える」と報道されています。この写真を紹介した海外メディアのひとつであるinstylemagazineのインスタグラムのコメントには、このヘイリーの行動に対し「彼女の正直さが素敵!」や「彼女の功績はネポベイビー関係なく、彼女自身の努力の結晶」というポジティブない発言の一方で、「この行動はなんの意味があるの?」や「ネポベイビーだけじゃなくて、ネポワイフ(妻)」のようなネガティブなコメントも寄せられました。
また、ネポベイビーの1人である女優で歌手のグウィネス・パルトローが同インスタグラムの投稿に「これ、私もほしいかも」とコメントしたことも注目を浴びました。