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【サイエンスアゴラ2021レポート】全国各地の中高生がSNSのより良い使い方をネットを通じて議論!(後篇)

【サイエンスアゴラ2021レポート】全国各地の中高生がSNSのより良い使い方をネットを通じて議論!(後篇)

#SHOW CASE
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前篇では、実際に開催されたイベントがどのようなものだったのかをご紹介しましたが、今回は続編としまして、ワークショップ終了後に参加した生徒にインタビューした模様をご紹介いたします!

ワークショップ参加生徒インタビュー:「そうそう、そういうふうになっちゃうんだよね」って中学時代の自分を思い出しました

SDGs MAGAZINEでは、ワークショップ終了後、実際に参加したお茶の水女子大学附属高等学校の生徒2人(高校3年生)に今回の感想をお聞きしました。聞けば、2人とも吹奏楽部に所属していたことがあり、いろいろと思うところもあったようです。彼女たちは今回の議論から何を学んだのでしょうか?

SDGs MAGAZINE編集部:まずは、このワークショップに参加してどう思ったか、率直な感想を聞かせてください。

吉川さん:投票で思っていたよりも票が分散したことに驚きました。どれかの回答に票が偏る(皆の意見が統一される)ことがありませんでしたよね? ですので、SNSでも、直接のコミュニケーションでも、そうした価値観の分散、違いが大きな問題になるんだろうなと改めて実感しました。

日比さん:私は中学時代の吹奏楽部でとても似たトラブルがあったこともあって、「そうそう、そういうふうになっちゃうんだよね」って、当時を思い出しました。中学時代の自分だったら、彼女たちのように行動してしまったかもしれません。ただ、実際に似たようなトラブルを経験し、その後の高校生活でもいろいろなことを学んだこともあって、今回のお話では、この子はもっとこうすれば良かったのではないかと思ってしまうことが多く、最後の設問では「誰もいない」に投票しています。

SDGs MAGAZINE編集部:なるほど……。ところで、今回のワークショップでは後半に行くに従って、皆さん、近くの仲間たちとリアルに意見交換もしていましたよね。どういったことを話し合いましたか?

吉川さん:実は私も日比さんと同じように「誰もいない」に投票したのですが、それは彼女たちの全てに共感できないというわけではなくて、共感できるところもたくさんあって……そういうことを隣の席の子たちと話していました。

SDGs MAGAZINE編集部:もう少し詳しく、どんなことを話したのかを聞かせてもらえますか?

吉川さん:たとえば私は、なぜさとみがグループSNSを作ったかについて、グチを言いたかったからだろうと決めつけていたんですが(笑)、友人は、ちゃんと真面目に相談したかったからだと言っていて、そういう感じ方の違いが興味深かったですね。

日比さん:そうですね。私も自分が思っていたことと回りの友人が思っていたことが違っていることが多く、とても参考になりました。

SDGs MAGAZINE編集部:今回、同じワークショップに参加した、他の中高生の皆さんのコメントで印象に残っているものはありますか?

日比さん:(朝練に遅刻しないよう)妹に音の大きい目覚ましを買えばいいっていうコメントには笑っちゃいました(笑)。そうか、そういう物の見方もあるなって気が付けたのは良かったです。

SDGs MAGAZINE編集部:先ほど、日比さんが、過去に似たような経験をしたことがあるとお話ししていましたが、今、SNSの利用で困っていること、悩んでいることはありますか?

吉川さん:自分自身が、そういうトラブルに巻き込まれたことはないのですが、あるSNSの匿名で質問を入れられるシステムなんかは、悪意のある質問を気軽にできてしまうし、誰が質問しているか分からないところが怖いなって感じています。

日比さん:私も今は特にそういうことはないのですが、先ほどお話しした吹奏楽部時代のトラブルのほか、SNSのトラブルに巻き込まれたことが1度だけありました。そう言う経験もあったので、今回のワークショップはとても勉強になりました。先生に声をかけていただいて参加したのですが、参加できて良かったです。


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