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「逃げ出す街」から「逃げ込める街」をつくる、森ビルのサスティナブルで災害に強いまちづくりとは?

「逃げ出す街」から「逃げ込める街」をつくる、森ビルのサスティナブルで災害に強いまちづくりとは?

#SHOW CASE

避難や移住を余儀なくされる自然災害のニュースを多く目にするようになった昨今。実は、世界における自然災害の発生件数は過去40年にわたって大きく増えています。日本国内の自然災害の発生件数と被害に目を向けても、この数十年で増加傾向にあります。1971年から2018年までの「日本の自然災害発生件数と被害額」を5年刻みでまとめた中小企業庁作成のグラフがこちら。

※2019年版「中小企業白書」|中小企業庁」より引用
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2019/PDF/chusho/05Hakusyo_part3_chap2_web.pdf

SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」の中には、災害への備えを進めるための政策や計画を作成し、実施する都市や街の数を大きく増やすことがターゲット項目として設けられています。

東京・横浜は、自然災害の観点から最も危険な都市とも言われており、2002年の「自然災害リスク指数」というデータになるものの、他の大都市に比べて圧倒的な差がついています。

喫緊の課題解決が必要な都市、東京。こうした背景のもと、都市開発事業等を手掛ける森ビルでは、1995年の阪神淡路大震災を契機に「『逃げ出す街』から『逃げ込める街』へ」というコンセプトを掲げ、ハードとソフトの両面から対策を進めています。

ハード面では大規模再開発の特性を生かし、老朽化した都市基盤や細街路を整理しながら、世界トップクラスの耐震技術を用いて、災害時の防災拠点耐震性の高い建物を設計しています。
ソフト面では、全社員による震災対策訓練を年2回実施し、森ビル全体で1万人の帰宅困難者を受け入れる想定の訓練を重ねているそうです。非常食の備蓄は帰宅困難者用も含めて28万食を準備しています。六本木ヒルズでは、常時10万食分の非常食を用意しています。

森ビルは「Vertical Garden City=立体緑園都市※」のコンパクトシティを理想形とした街づくりを、都市再開発事業を通じて体現しております。
※高層化した建物に職 、住 、遊 、商 、学 、憩 、賑 、文化 、交流など様々な都市機能を縦に重ね合わせた、徒歩で暮らせるコンパクトシティ

細分化した土地をまとめて建物を高層化することにより、地上部の建築面積は最小限に抑え、それによって生み出された広い空地を人々や自然に使うことができます。虎ノ門ヒルズ 森タワー内に位置するオーバル広場などが例の一つです。

地上だけではなく、屋上や壁面の緑化も行うことで、ヒートアイランド現象の緩和等にも取り組んでいます。

災害に備え、人々が安全に暮らせる都市へ。まさに、“地球と共存する都市” が出来つつあるのかも知れません。
その他、森ビルの環境への取り組みに関する情報はこちらから
https://www.mori.co.jp/environment/principles/pamphlet.html

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