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難病や外出困難の人達が活き活きと働けるカフェ、「分身ロボットカフェDAWN ver.β」常設実験店がついにオープン


この記事に該当する目標
8 働きがいも経済成長も 10 人や国の不平等をなくそう
難病や外出困難の人達が活き活きと働けるカフェ、「分身ロボットカフェDAWN ver.β」常設実験店がついにオープン

ロボットがまるで人間のように接客を行うカフェをご存知でしょうか。
接客を担当するのは、ALSや脊髄損傷などをはじめ、病気入院・海外在住・様々な理由で自分の体を現場に運び働くことが困難な方々自宅や病院にいながら、「OriHime」と呼ばれるロボットを自分の分身として遠隔操作し、お客様に喜ばれる接客を行うという実験カフェがあります。
「人類の孤独をリレーションテックで解決する」をミッションに掲げる株式会社オリィ研究所が主催する実験カフェ、「分身ロボットカフェ」。重度肢体障害者・難病患者、海外在住者など、外出・移動が困難な人々が、分身ロボット「OriHime」「OriHime-D」を遠隔操作し、オーダーや配膳、お客様との会話など接客を行っています。
この取り組みにより就労を諦めていた方たちが社会で働ける方法を開拓しており、SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」や目標10「人や国の不平等をなくそう」の項目に当てはまる、多様性にあふれたカフェなのです。
通常のカフェと異なり、このカフェにはロボットの研究開発室が併設され、来場者からのアンケートやパイロット達の声を反映して、OriHimeの機能や接客フローそのものを随時変化させていく事が特徴です。
2018年から現在までに4回の短期開催実績があり、延べ5,000人が来場している分身ロボットカフェ。OriHimeパイロットとして働くのはALSをはじめ難病や重度の障害、様々な事情で今まで就労の機会を得ることができなかった人々なのです。身体が動かなくても分身ロボットを活用することで自宅に居ながらにして社会に参加し、人と出会い、働くことができるという新しい働き方と、そのためのリレーションテクノロジーを社会に提唱してきました。

この取り組みの中で「分身ロボットカフェ」でトレーニングを積んだOriHimeパイロットが企業就労を打診される事例が多く生まれました。そのため、オリィ研究所では2020年7月に分身ロボットを使ったテレワークのための人材紹介サービス「AVATAR GUILD(アバターギルド)」を開始
たとえ重度障害があっても自分らしく働きたい当事者、障害者法定雇用率を遵守したいと考える企業、障害者雇用問題に悩む地方自治体などからの問い合わせが増え、実際に就労に繋がったパイロットは10人を超えたそうです。
現在、日本電信電話株式会社の総合受付、JR関内駅北口高架下「cafeツムギstation at Yokohama Kannai」、JR大阪駅LUCUA1100にあるチーズケーキ専門店「ハイチーズ」などで、分身ロボット「OriHime」を使った就労が行われています。
このプロジェクトをきっかけに「分身ロボットを活用したテレワーク」という新たな社会参加の形が確実に根付き始めていることから、オリィ研究所は各協賛企業の支援を得て、今回の常設店舗「分身ロボットカフェDAWN ver.β」の開設に踏み切ったのです。