「SDGsって知っているけどわかっていないかも」という方へ。編集部オススメ!夏休みに読みたいSDGsとソーシャルアクション解説本をご紹介
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みなさんこんにちは。SDGs MAGAZINE編集部の井口です。 就職活動中の学生の方は山場を越える7月末。社会人の方は下半期の目標を決めて動き出す季節ですね。
私も社会人2年目となりOB訪問や相談を受ける機会も増えたのですが、22卒の就活生は企業選びにおいてもSDGsに対する取り組みや姿勢を重視する傾向が強まっていると感じています。
そこで今回は、社会人になる前に「なんとなくではなくしっかりとSDGsをわかるようになりたい!」という学生さんや、2030年へ向けて会社として「SDGsにどう取り組んでいいかわからない!」という企業広報担当者さんにぴったりの、この夏休みにぜひ読んでいただきたいおすすめの一冊をご紹介します。
22卒就活生の約7割が「SDGsについて知っている」けど内容を説明できるのは約1割!
ベイニッチの調査によると、22卒就活生の約7割が、SDGsについて認知しており、企業選びにも影響するという声があることがわかっています。SDGsへの取り組みを重視する理由としては、「企業の社会的役割を重視したい」が55.8%、「将来性のある企業だと判断できる」が52.6%、「コロナ禍で持続可能なビジネスモデルの必要性を実感したから」が40.0%という回答となりました。
ただ、22卒就活生の約7割が「SDGsについて知っている」と答えた方のうち、「内容を詳しく説明できる」のは14.4%、「内容をある程度知っている」のは56.4%という回答となりました。
安心してください。意外と”にわか”な知識の学生も多いことがデータからも見えてきます。みなさんも「SDGs、何となく知っているけどわかってはいない」と心配する必要はありません。
SDGsビギナーだからこそ気付けるおもしろさと発見が詰まった一冊がありますので、ぜひ一緒にこれから学んでいきましょう。
身近な視点からも発見!「あれもこれも実はSDGsと関連している!」
上記調査によると、「SDGs17の目標のうち関心の高いものはどれですか?」という質問に対し、「5. ジェンダー平等を実現しよう」が40.6%、「3. すべての人に健康と福祉を」が39.1%、「1. 貧困をなくそう」が32.4%という回答となりました。 たしかに近年では、LGBTQやジェンダーレスに関する法整備の動きも高まりをみせていたり、エシカル思考だけでなく美容や健康の観点からもプラントベースやヴィーガンに注目が集まっていたりするので納得です。
一方で、認知度最下位の目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」はなかなか説明理解度が低いようです。
実は、目標17にはターゲット11「開発途上国による輸出を大幅に増加させ、特に2020年までに世界の輸出に占める後発開発途上国のシェアを倍増させる。」という項目があります。もう2021年なので達成できたのかな?と気になりませんか。
2030年という先の事だけではなく、細かく目標設定されているのを知るとより身近に感じますよね。
また、目標2「すべての人に健康と福祉を」には、
ターゲット6「2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。」という項目もあります。個人的には感染症やワクチン・飢餓など衛生面からくる病気を減らすというイメージが強かった目標だったので意外でした。交通安全を守るための教育やサービスの向上はもちろん、安全に運転することを日頃から心がけるだけでもSDGs達成へ向けた動きになるのですね。
さらには、目標16「平和と公正をすべての人に」には、
ターゲット6「あらゆるレベルにおいて、有効で説明責任のある透明性の高い公共機関を発展させる。」 ターゲット16「あらゆる形態の汚職や贈賄を大幅に減少させる。」という項目があります。日本の投票率向上や、政治姿勢の改善もここに該当する課題なのだなと学びになりました。
SDGsを理解すればするほど、企業や行政のアクションを見る目も変わり、社会が面白く見えてきそうですね。だんだんと気になってきたあなたにお薦めしたいのがこちら。
SDGsやソーシャルアクションがさらに気になった方にお勧めの一冊!
SDGs やソーシャルアクションを実践するための企業 PR 術を一冊に!「2030 年を生き抜く会社の SDGs」。
SDGs(持続可能な開発目標)が国連総会で採択される以前から、30年以上にわたって「ソーシャルアクション」を応援してきた株式会社サニーサイドアップグループから2021年7月2日に発売されました。
書籍の中では、SDGs目標1「貧困をなくそう」に該当する、貧困撲滅の世界的アドボカシー活動「ホワイトバンドプロジェクト」を応援してきた裏側も語っています。白いリストバンドをみんなでカッコよくつけることで、自分の意思を表しやすくするきっかけとなったこちらのムーブメントからもSDGsを読み解いていきます。
他にも、SDGs目標12「つくる責任つかう責任」に該当する、ボランティアと音楽を結び付けたライブイベント「RockCorps」の舞台裏も公開。ゴミ拾いなどの4時間の社会にやさしいアクションに参加すると、豪華アーティストの音楽ライブを体験できるというプロジェクト。このような社会課題解決を目的としたソーシャルアクションを多数手がけてきました。
2021年7月1日には、PR のノウハウや知見を駆使して“社会課題解決策の共創・実現”を目指す「ソーシャルグッド推進室」を新設し、SDGs やソーシャルグッド(=地球環境や社会に対して良い影響を与えるもの・こと)に関わる活動の幅を広げています。
SDGsを知っている、からわかっている!にレベルアップするために、 この夏ぜひ、おうち時間のお供に読んでみてはいかがでしょうか。
■2030年を生き抜く会社のSDGs
【この記事を書いた人】
SDGs MAGAZINE 編集部
井口有紗
青山学院大学総合文化政策学部卒業後、新卒でサニーサイドアップに入社し現在2年目。メディアプロモーターとして、ソーシャルメディアが好きすぎるあまり自社メディア編集部にもジョイン。記事をキュレーションするうちSDGs・ソーシャルグッドに興味を持ち社長室にもジョイン。