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小学生のアイデアで地球を救う『小学生SDGsサミット2021』


小学生のアイデアで地球を救う『小学生SDGsサミット2021』

6月26日(土)に『小学生SDGsサミット2021』が開催されました。朝日小学生新聞と読売KODOMO新聞、伊藤園がタッグを組み、小学生と一緒に持続可能な社会を目指すものです。このイベントにはSDGs MAGAZINEのラジオ番組に出演して頂いている慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科の蟹江憲史教授も出席。
2019年から行われている小学生SDGsサミットですが、2021年は『SDGsの目標期限となる2030年の夏に、みんなが快適に暮らすためのアイデア』というテーマのもと、全国の小学5~6年生からアイデアを募集。国内外500点以上の応募が寄せられました。

イベント当日は、優秀賞に選ばれた小学生3名によるプレゼンテーションや蟹江先生による基調講演などが行われ、YouTubeにてライブ配信されました。『小学生SDGsサミット2021』YouTube

ここからは、優秀賞に選ばれた3名のアイデアをご紹介します。

「人工的なクモの糸で世界を救おう」黒木秋聖(しゅうせい)くん

クモの糸を人工合成するテレビ番組を見て、そのパワーに感動して発案。天然のクモの糸は1kgaあたり鉄の340倍、炭素繊維の15倍もの強度があるそうです。
クモの糸でネットを作り、そこに苗木を入れて、砂漠までドローンで運ぶというアイデアで、人が立ち入れない土地にも、輸送費を最小限にして、植樹できるようになることや、クモの糸であれば地面に落ちても自然に還るというのもポイントと発表。
また、植物を育てていない人に税金を科すことで、人々の意識改革を促す税制アイデアなども発表してくれました。

「砂漠で空気から水をつくる街作り」と「画期的な暑さ対策」小泉英太郎くん

釣りが大好きな小泉くんは「砂漠で空気から水をつくる」街づくりのモデルを発表。大人になったとき世界中の海で釣りをするため、綺麗な自然をより良い状態で残してほしいと、アイデアを考えたきっかけも話してくれました。
空気から水をつくる装置を砂漠地帯に設置することで、オアシスをつくるというもので、その水を使って水力発電も行うそう。
さらに、全世界の人が取り入れられる暑さ対策として、窓ガラスに熱を吸着する夢のシート「透明酵母菌熱吸着シート」も提案。貼るだけだから、世界中の人が簡単に参加できるというものでした。

「5つのルールで心を変えよう!!」山田遥斗(はると)くん

インターナショナルスクールに通い、普段からグローバルな問題について学ぶ山田くんは、これ以上温室効果ガスを増やさないために、話題の『セブンルール』ならぬ『5ルール』について英語を交えて発表しました。

「マイボトルに5℃のドリンクを入れよう」
「5飯(ご飯)を残さない」
「シャワーは5分/1回にしよう」
「週5日は牛肉を食べない」
「5人以上の友達と本を交換してみよう」

という5に関する5つのルールを提案。「5」という数字を選んだのは、自分のなかで『少なすぎず、大きすぎない』、SDGsのアクションを起こすために無理なく実践できるカギとなる数値なのではないかと気づいたと説明してくれました。

3名の優秀賞のアイデアはいかがでしたでしょうか?
基調講演をされた蟹江先生が「答え(目標)はあります。どうやったら、そこにたどり着けるか。大人にはしがらみがあり、余計なことを考えてしまう。だから小学生の素直な発想が大事になります」と話してくださったとおり、小学生らしい自由な発想に基づいたプレゼンでしたね。

堂々とした3名の発表はYouTubeのアーカイブからご覧になれます。
『小学生SDGsサミット2021』YouTube