先日行われたメットガラにて、今回初登場となった若手人気歌手、ビリー・アイリッシュが着用したドレスが最も持続可能なドレスとして話題となりました。

メットガラとは

メットガラは、毎年5月にアメリカ、NYにあるメトロポリタン美術館(通称MET)で行われる世界最大級のファッションパーティーです。
この祭典は、METで唯一「自ら資金を調達する必要がある」服飾研究所の資金集めを目的としたことが始まりのチャリティイベント。毎年変わるテーマに合わせて、豪華な衣装を身に纏ったセレブたちが登場します。今年のテーマは“In America: A Lexicon of Fashion（イン・アメリカ：ファッションの辞書）”。一昨年のコロナ前の開催より約2年越しに行われ、また詩人アマンダ・ゴーマン、若手俳優のティモシー・シャラメ、テニスプレイヤーの大坂なおみ、そして若手歌手のビリー・アイリッシュという名だたるメンバーが共同ホストを務めたことから、世界的に高い注目が寄せられていました。

話題のビリー・アイリッシュのドレスとは

豪華な顔ぶれによる素敵なドレス姿の中、一際話題を呼んだのは、先日公開した2ndアルバム、『Happier Than Ever』が何週も続けて全米チャートで1位に輝いた若手人気歌手、ビリー・アイリッシュの衣装。
マリリン・モンローにインスパイアされ手掛けたこちらのドレス。気になるそのドレスを手掛けたブランドは、テーマに沿って、アメリカのNYを拠点に置き約50年の歴史を持つオスカー・デ・ラ・レンタのものだそう。

非常に多くのブランドから選択肢があった中、彼女が今回オスカー・デ・ラ・レンタによるドレスを着用した決め手は、このブランドが「今後一切毛皮を使用しない」という彼女からのお願いに同意したことだったそう！
この革新的なニュースは、世界中で大きく取り上げられています。実は生まれてからずっとベジタリアンで、ここ数年はプラントベースのものしか口にしていないというビリー・アイリッシュ。今回、“お洒落のために動物の命をないがしろにして欲しくない”という彼女の思いが、世界中のたくさんの人々に衝撃や影響を与えたことは言うまでもありません。

ファッションもサステナブルに楽しもう

おしゃれを楽しみながら、動物や環境に優しく、持続可能な素材を選択することは、SDGsの12個目の項目、「つくる責任 つかう責任」にも該当します。
世界的なイベントで彼女が着用し、クリーンで持続可能なブランドを世の中にまた一つ増やした1着のドレス。、多くの人に衣服でサステナブルな選択ができることを知らせるきっかけを作った、まさに今”世界で最も持続可能なドレス”と言えるのではないでしょうか。