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コロナハラスメント急増中!マスクをつけられない人もいることを知って欲しい…「わけがありますく」プロジェクト


この記事に該当する目標
3 すべての人に健康と福祉を
コロナハラスメント急増中!マスクをつけられない人もいることを知って欲しい…「わけがありますく」プロジェクト

新型コロナウイルスの影響で、年中マスクが必須となってしまった今、マスクを着用していないと、それがとても悪い事のように思われる風習が定着してしまいました。
うっかりマスクを忘れてしまったら大変です。取りに戻るか購入するまで内心ヒヤヒヤと、後ろめたさを感じてしまうものです。
確かに海外に比べると日本は、マスク生活のおかげで感染者の急増を防げているのかもしれません。
ですが、事情があってマスクがつけられない人もいるって、知っていましたか?

コロナハラスメントとは。岐阜県、香川県、神奈川県で動きも。

コロナをきっかけにした嫌がらせや差別など、身に覚えがある方もいるのではないでしょうか。「感染者のこどもが学校でコロナのことで嫌な言葉を言われた」「風邪で会社を休むと、同僚にコロナに感染した?と言われた」最近では、“コロナハラスメント”という言葉が生まれ、各地方公共団体中心に“コロハラ”対策へ取り組む姿勢を見せています。

岐阜県では「ストップ「コロナ・ハラスメント」宣言を、香川県では「NO コロナハラスメント 〜正しい情報をもとに 冷静な行動を〜」、神奈川県は「新型コロナ差別・偏見、ワクチンハラスメントをなくそう」とメッセージを発信しています。

理由があってマスクがつけられない人がいる事を沢山の人に知ってほしい。「わけがありますく」プロジェクトとは?

臨床心理士による、心理カウンセリングルーム「しまうまカウンセリング」を運営されている「株式会社しまうま」によると呼吸器や皮膚・心臓等の疾患、癌治療の後遺症、小耳症、聴覚障害、自閉症、感覚過敏など、様々な障害や病気が原因でマスクの着用が難しい人がいるそうです。

その理由(わけ)があって着用が難しい人達やご家族が、「マスクを着用できない事で白い目で見られ辛い」などの悩みを抱えている事を知り、この状況をなんとかしなくてはと、2020年6月に「わけがありますくプロジェクト」が始動されました。
「わけがありますくプロジェクト」公式ページより

活動内容は、自治体や行政とタッグを組み、わけがあってマスクを着用できない人がいることの認知度向上のためにロゴマークやポスターを制作。施設などに張ってもらったり、わけがあってマスクを着用できない当事者がロゴマークデータをダウンロードして、意思表示カードやバッジを作れるような仕組み作りが行われています。

意思表示カードは、妊婦さんのマタニティーマークのようなもので、そのマークを見れば、わざわざ言葉で伝えなくても周りが察してくれるというメリットがあります。

この、「マスクをつけられません」と書かれていている意思表示カードをつけていれば、お互いに安心して居合わせることができますよね。
この取り組みに賛同している東京都港区や千葉県松戸市・鎌ケ谷市などの各自治体では、各自治体のホームページなどで理解を呼びかけたり、意思表示カードやバッチの配布を行っているそうです。

画像出典:千葉県松戸市(公式)Twitter(@matsudo_city

マスクを「つけない」と「つけられない」人を一緒にしないで!

一方で、反マスク運動・マスク未着用を呼びかけている団体もあり、わけがありますくプロジェクトの趣旨とは反して紹介された事がありました。プロジェクトでは「思想・信条・ご自分の意思によってマスクを着けないことを選択した方が、このマークを利用したり、ノーマスク運動などの活動に用いることをは固く禁じています」と説明しています。

本当に必要としている人達のために活動され、作成されたマークであるという認識をもち、モラル的な要素も含めて理解を深めなくてはいけません。

自粛警察というワードが話題になったのも記憶に新しいですが、次いでコロナハラスメント、マスク警察など正義感から行き過ぎた言動や思いやりにかける行動をとってしまう人も少なくはありません。
ですが、事情を聞いてもいないのに冷ややかな目で見るという風習をそのままにしてよいのでしょうか?

マスクをつけたくても理由(わけ)があって着用できない人達が肩身の狭い思いや恐怖心を持ち、時には怯えながら外出しているのかもしれません。

変異株「オミクロン株」の感染者も拡大し、終息の目処も立たず不安を抱える人も多い中、故意にマスクをつけない人も確かにいますが、着けていない事にあからさまに嫌悪感を抱くのではなく、「何か事情があるのだな」と優しく見守れる心を持っていたいものですね。

こんな時期だからこそ、ギスギスせず一人一人が思いやり尊重し合える。そんな社会であって欲しい。
そのためにも、少しでも多くの方にこのプロジェクトの取り組みを知って頂きたいと、切に願います。


「わけがありますくプロジェクト」公式サイトはこちら