スポーツ庁が発表した「令和３年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」によると、小中学生の男女ともに令和元年度に比べて体力合計点が低下していることが分かりました。これは新型コロナウイルス感染症の影響により運動時間の減少、テレビ・スマートフォン・ゲーム機などの視聴時間、いわゆるスクリーンタイムの増加、そして肥満児童の増加に拍車がかかったことが要因と考えられています。コロナ禍でなかなか外遊びができずに低下してしまった体力。子どもの健康を守るためにも、今回はゴールデンウィークに家族みんなで楽しめるスポーツイベントをご紹介します。

運動機能の低下が及ぼすリスクとは

子どもの体力低下がなぜ問題なのでしょうか。
運動不足がもたらす影響は体の強さだけではありません。意欲や気力といった精神発達の遅れ、病気のリスク、知力低下にも繋がります。これらの問題は将来の社会にも大きく影響すると考えられ、医療費の増加も懸念されています。

国連は、SDGsを達成するためにはスポーツが重要な鍵であると宣言しており、目標3の「すべての人に健康と福祉を」について以下の役割を期待しています。

“運動とスポーツは、アクティブなライフスタイルや精神的な安寧の重要な要素です。非伝染性疾病などのリスク予防に貢献したり、性と生殖その他の健康問題に関する教育ツールとしての役割を果たしたりすることもできます。”

子どもに運動の機会を与え、体力を維持させることは私たち大人の大きな役割でもあります。運動が苦手な子どもでも、ダンスを踊ったりゲーム感覚で楽しみながら体を動かしたり、家族で一緒にスポーツを楽しんだりするなど、工夫して運動の機会を作りたいものです。

GWに家族で楽しめるスポーツイベントをご紹介！

1.カヤック体験（長野県軽井沢）

最近はキャンプ場としても人気の高い軽井沢。自然に触れながら、親子で一緒にカヤック体験はいかがでしょうか。レジャー要素が強そうなカヤックですが、実は水をかき分ける動きは腕だけでなく肩や背中の筋肉を使います。また、バランスを保つために体幹も必要です。ゆったり水上散歩を楽しみながら、無理なく運動不足を解消できそうです。

対象年齢：4歳以上
日程：4月中旬〜6月上旬　
所要時間：2時間
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2.UNISPO2022 in米原（滋賀県米原市）

様々なユニバーサルスポーツが体験できるイベントです。ユニバーサルスポーツとは、年齢や国籍、障害の有無に関わらず、皆が一緒に楽しむことができるスポーツの総称で、例えばヨガやボッチャ、モルックやスポーツ鬼ごっこなどがあります。当日はモルック大会も予定されており、事前エントリーで参加可能となっています。ポニーに乗馬できるふれあい牧場もあるので、小さなお子様のいるご家庭にもおすすめです。

対象年齢：制限なし
日程：2022年5月4日（水・祝）10:00～17:00
会場：BIG・BREATH（滋賀県米原市大野木1777）
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3.剣の修業（東京都代官山）

忍者ごっこや剣で遊ぶのが好きなお子様がいるご家庭は必見！親子で剣の修行に挑戦してみませんか？流れのある剣の動きに、美しい所作。ただ剣を振るだけでなく、精神統一といった心の修行も兼ね備えています。帰宅後も親子で家の中で練習できるのも嬉しいですね。

対象年齢：4歳以上
日程：2022年5月5日（木・祝）13:00〜14:15
場所：トリッピー表現力教室（東京都渋谷区代官山町9-10SodaCCo 3T01）
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4.MIDTOWN OPEN THE PARK 2022（東京都六本木）

地球を構成する5つのエレメント「地」「水」「火」「風」「空」をテーマに、建築家が設計した遊具が芝生広場に登場します。期間中は都市における自然との関わりについて考えるワークショップも開催され、子どもの好奇心と想像力に働きかける遊びや学びがいっぱい。その他にも、ポップアップストアやフラダンスのショーも行われているので家族みんなで楽しめること間違いありません。デザイナーによるピクニックシートのエキシビションもあり、何度も足を運びたくなるかも。

日程：2022年4月22日（金）〜2022年5月29日（日）
（イベントによって期間が異なるため詳細をご確認ください）
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5.日本サッカーミュージアム　2022ゴールデンウィーク特別開館・特別イベント（東京都文京区）

日本サッカーミュージアムは4月29日(金・祝)から5月8日(日)のゴールデンウィーク期間中、特別開館を実施。毎日10:00から無休で開館します。また、「2022ゴールデンウィーク特別イベント」と題して様々なイベントが開催されます。

日程：2022年4月29日(金・祝)～5月8日(日)
開館時間：10:00～17:00（最終入場16:30）
※5月5日(木・祝)は「こどもの日」にちなみ、終日B2有料ゾーン小・中学生入場料無料
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家族みんなで子どもの体と心を育もう

運動時間が減りスクリーンタイムが増えたというのは、子どもだけでなく大人も一緒かもしれません。家族で体を動かすことは、子どもの心身の成長を観察し、体力を知るためのいい機会になります。また、特定のスポーツにこだわらなくても、近くの公園で一緒に遊ぶだけでも体を動かすことはでき、親子のコミュニケーションを育むこともできます。心も体も成長する大切な時期。今度のお休みは家族みんなで体を動かし、日頃の運動不足を解消しませんか？