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アメリカ建国から233年、 黒人女性初の最高裁判事が支持される理由とは?

アメリカ建国から233年、 黒人女性初の最高裁判事が支持される理由とは?

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2022年4月7日、アメリカの歴史が動きました。
アメリカ建国から233年、ジョー・バイデン大統領が指名したケタンジ・ブラウン・ジャクソン氏を米議会上院が承認。史上初の黒人女性最高裁判事が誕生しました。
アメリカにとって最高裁判所とは国のあり方を決める重要な機関で、時には大統領が命令した法律をも却下することができるほどの権力を持っています。
そのため、最高裁判事9名の政治的思考のバランスはアメリカ社会の要であり、人工中絶の問題や女性の人権問題を抱えるアメリカでは、リベラル派であるブラウン・ジャクソン氏の活躍に希望を抱いている人も多くいます。

そんなアメリカ社会の要となるメンバーに選ばれたブラウン・ジャクソン氏とはどんな人物なのでしょうか。

ハーバード大学時代の友人はインタビューで、「ブラウン・ジャクソン氏はなるべくして最高裁判事になった」と話しています。彼女は学生の頃から優秀で、人の意見に耳を傾け、公平な意見をまとめることが得意だったそうです。そのため、学生の頃から裁判官を目指していた彼女を黒人女性初の最高裁判事になるであろうと予想していた人も多いのだとか。そして、常識と思慮深さを併せ持つ人と称賛されています。
また、判事としての素質だけでなく、音楽の才能にも溢れ、極めていればアメリカを代表する歌手になっていたという意外な側面も持ち合わせています。

今回、ブラウン・ジャクソン氏が最高裁判事に任命されたことにより、黒人女性の法曹界での活躍を後押しするゲートが開いたと言っても過言ではありません。現在、アメリカの法曹界で活躍している黒人女性は全体の約2%と言われています。黒人女性初の最高裁判事誕生のニュースは、まだまだ人種や性別によって活躍の場が狭まっている法曹界を目指す黒人女性にとって、希望の星となったのではないでしょうか。
ブラウン・ジャクソン氏の今後の活躍に注目です。


【ケタンジ・ブラウン・ジャクソン】
1970年9月14日、首都ワシントン生まれ、フロリダ州南端のマイアミ育ち。
1992年にハーバード大学で学士号を、1996年に法学博士号を取得。
2013年よりバラク・オバマ元大統領の指名により8年間にわたってコロンビア特別区連邦地方裁判所の判事を務める。
2022年、ジョー・バイデン現大統領の指名によりアメリカ歴史上初となる黒人女性最高裁判事に就任。

画像出典:バイデン大統領Twitter(@POTUS



企画/ライター マヤニコル
編集/井口

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