ジーンズだけじゃない!”洗濯しない”メリットや、ベストな洗濯頻度とは?
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9月に入り、これまで通り暑さは続くものの朝晩は涼しい風が吹く日も徐々に増えてきました。気温によって汗をかく量も異なることから、季節の変化や、衣類のジャンルによって、洗濯頻度を変える人も多いのではないでしょうか。今日は、衣類の洗濯と、環境問題について考えたいと思います。
洗濯のやりすぎは環境にも衣類の持ちにも悪影響?
清潔に保つために、もちろん洗濯は必要不可欠な家事ではありますが、こまめにすることが必ずしもいいとは限りません。衣類の洗濯のやりすぎは、節水や二酸化炭素の排出量に関係し、もちろん衣類自体の寿命にも影響します。ジーンズで有名なアメリカの大手アパレルメーカー、リーバイスの副社長は、メディアの取材に対し、家庭での洗濯の習慣を変えることは、資源の節約の最大のチャンスだと述べています。
ジーンズの洗濯頻度こそ、人によってまちまち。リーバイスは顧客に対し、おおよそ十回の使用ごとに一回の洗濯を推奨しています。また、ブランドの統計によると、この洗濯頻度は国ごとに分けるとまとまりがあり、中国の平均的な消費者は四回着用ごとに洗濯を行い、イギリスやフランスではおおよそ2.5回に一度洗われているそう。また、仮にそんなヨーロッパ圏の人々がジーンズの選択頻度を2.5回毎から10回ごとに頻度を変えることで、消費者段階の二酸化炭素排出量は75%に削減されると言われています。
ジーンズの他にも?
洗濯頻度に差がでがちなジーンズですが、その他にもすでにわたしたちが洗いすぎているかもしれない衣類も他にも多くあります。例えばウール。環境に優しいクリーニング会社、いわゆるドライクリーニング製品を展開するオックスウォッシュという会社のCEO、カイル・グラント氏は、「ウールはは汚れや匂いに強い特性があるため、アイロンですchーむをかけるだけで形状を戻すことができる」と述べています。この会社が推奨するウールの洗濯頻度は5回着用ごとに1回のペース。これでもすでに少なく感じる人も多いかと思われますが、一部のニットウェア専門家には、シーズンターンで1回の洗濯で十分であるという人も多くいます。
洗濯頻度を改めて、物持ちもよくしよう。
衣類の洗濯量を減らすことで節約できるのはエネルギーや水だけではありません。衣類が長持ちするのにも大きく貢献するため、消費者の節約はもちろん、生産、販売、破棄などの皇帝を一貫して環境に影響をもたらします。コロラド州立大学デザイン・マーチャンダイジング学部准教授のソナリ・ディディ博士によれば、「過度の洗濯は、衣類の縮み、色落ち、劣化の促進につながり、そんな衣料品製造の品質の低下と過剰な洗濯により、より多くの衣料品がより早く埋め立て処分される」ことにもつながるのだとか。衣類の洗濯頻度をできる限り減らすことで、ダメージから守り、長く1つものものを使い続けるサステナブルな要素ももたらします。
洗濯方法を改めて見直そう
いかがでしたでしょうか。綺麗好きな人が多いと言われる日本では、特に「洗濯するのは良いこと」と捉えられがちですが、中にはそれが返って環境問題・消費問題に悪影響をもたらしていることも。当たり前だと思っていた洗濯方法から一旦離れて、洗濯をする前に、再度本当に必要なのか?と考えて、今一度洗濯について見直してみる習慣をぜひ取り入れてみてください。