“SDGs”と“企業”をもっと近づける!SDGs MAGAGINE

地域と社会の活性化を図る!多様性の街ロンドンに位置する「POP BRIXTON」ってどんな場所?

地域と社会の活性化を図る!多様性の街ロンドンに位置する「POP BRIXTON」ってどんな場所?

#SHOW CASE
  • 働きがいも経済成長も
  • 住み続けられるまちづくりを

昨今大反響のオリンピックが始まる少し前、ウィンブルドンで行われたテニス選手権が人々を歓喜させましたね!
そんなロンドン南西部、ウィンブルドンの少し西の先にある、ブリクストンという街をご存知でしょうか?
移民の街といわれるロンドンでは、なんと人口の40%を“外国人”が占めると言われています。そんな国際色豊かなロンドンには、各所に同じ国籍の移民が固まって住む地域があり、その一つがこのブリクストンです。
ブリクストンは、アフリカ系、いわゆるカリビアンの街。色鮮やかな果物や野菜、生肉などが露店に並べられていたり、凸凹した細い道が交差していたりとなかなかディープな雰囲気があります。過去には治安が悪いという代名詞があるほど、大きな暴動も多かった地域ですが、近年はクールでお洒落なスポットとして若者を中心に人気を呼んでいます。
今日はそんな街のイメージチェンジに大きく貢献した、サステナブルでカッコいい施設「POP BRIXTON」をご紹介します!

事の始まりは…

「POP BRIXTON」が建てられた場所は、もともとは長年誰にも使われることが無かった空き地でした。区は、この場所を何か地域活性化につなげる使い道はないかとアイデアを募集しました。貧困などの問題を抱えるブリクストンの地域を活性化させることで、経済成長による人々の満足度や地域全体の住みやすさが向上し、サステナブルな街づくりにつながるからです。
こうして厳選なる審査から選ばれたのが、「POP BRIXTON」のファウンダーであり、アイデアの発起人、建築家カール・ターナー!彼の発案は、地域活性化だけでなく、小さな規模で営む、いわゆるスモールビジネスを運営する人々を支援するもの。実際どんな施設に仕上がったのでしょうか。

「POP BRIXTON」の外観です。ポップで今らしく可愛いですね!

中にはどんなコンテンツが入っているの?

若いビジネスのスタートアップを助けるべく、現在ここには50以上ものテナントが入っていて、これらの運営者の条件は「25歳以下の個人経営のみ」という規定もあります。
この若手ビジネスを応援する動きは、経済発展につながり結果的に地域の活性化に影響
します。
テナントにはフード&ドリンクのほか、ファッションやレコードショップ、雑貨屋など、幅広く国際色豊かなお店が所狭しと並びます。

様々な地域のグルメが堪能できるのも、「POP BRIXTON」の良いところ!
なんと、「KOI Ramen Bar」という日本のラーメン屋さんもあるとか!

また、これらのショップだけにとどまらず、植物の育成、キッズのピザ作り体験、ヨガのようなワークショップも。そのほか、施設中央にあるコモンスペースではDJパーティーやグラムで値段を計るビンテージショップなど各週様々なイベントを設けられていたりと、「POP BRIXTON」にはただ見せるだけではない、体験型コンテンツが盛りだくさん! 施設はいつも、和気あいあいとした楽しい雰囲気が漂っています。

夜はLIVEを鑑賞することも!

また、テナントを持つ人たちは1ヶ月に4時間以上の地域や住民に向けたボランティア活動が必須だとか。テナント側にこのようなボランティア活動がマストになっている事は結構珍しいかも?みんなで協力し、住み続けられる街づくりをするという観点で、SDGsにも大きく貢献した素敵な取り組みです!
このように、ただ楽しいだけでなく地域に根付いた活動があるからこそ、クールな若者だけでなく、ご年配から、お子さんのいるファミリーまで色んな客層が集まる、温かく賑やかな場所として人々に愛されているようです!

「POP BRIXTON」から学ぶ、新しいコミュニティーの在り方

リサイクル材を使ってつくられた外観をはじめ、地域、社会に大きく貢献する「POP BRIXTON」。その実態は、小さなグル―プが集まって一つになり、更にここに来る来客者も巻き込んで、人のため、街のためにみんなで協力し合うビックコミュニティのような施設であることが分かります。国際色豊かなロンドンの、カリビアンの街と言われる移民街、ここブリクストンだからこそできた、温かく楽しい総合施設なのではないでしょうか。

最後に、オリンピックを観戦していると、世界には本当に様々な人種、文化、宗教背景があることに気付かされました。そんな今だからこそ、ここ「POP BRIXTON」が示す在り方のように、世界中のみんなが心地よく共存できる未来を目指して、国境の垣根を超え、お互いがお互いを思いやる心を改めて意識していきたいですね!

カテゴリーの新着記事

新着記事

Page Top