サーモンから考えるSDGs!クリスマス目前、今知るべきタンパク質危機とは
この記事に該当する目標
クリスマスのごちそうに欠かせない食材のひとつと言えばサーモン。実は、タンパク質危機と言われる世の中で、養殖サーモンが食糧問題の鍵に…!海面養殖サーモン全国1位の青森サーモンが話題の青森県のサケ速報によると、2021年11月上旬までの沿岸でのサーモン(鮭)漁獲量は117トン。昨年度に比べ大きく落ち込み、過去10年でも最悪のペースで減少しています。
そもそもタンパク質危機って何?
国内では少子高齢化・人口減少の大きな課題に立ち向かってる一方、世界全体としての人口は増加傾向にあります。2019年の国連の発表によると、世界全体の人口は2050年には97億人。つまり、約30年で20億人も増加するという未来が想像ができますね。
そうです、このままでは需要と供給のバランスが崩れ、世界のすべての人に十分なタンパク質が届けられなくなるかもしれない。これが、“タンパク質危機”なのです。
地球温暖化による気候変動による農作物の不作、新型コロナウイルス感染対策による畜産業の疲弊、島国として度重なる自然災害などなど。海外諸国に比べて食料自給率が低い日本は特に考えねばならない課題です。
持続可能な社会づくりを。今後注目のタンパク源は“国産養殖サーモン”
そんな厳しい未来を抱える島国、日本。そんな中、今注目のサーモン養殖事業へ最先端で取り組んでいるのが「ソウルオブジャパン」です。同社は現在、世界最大規模のアトランティックサーモンの生産・加工工場を三重県津市に建設中で、年産約1万トンを予定しています。なんとこの生産量は、日本アトランティックサーモン市場の10%に相当する量なのです。また、国内での生産・消費が進めば進むほど、輸送時に排出される二酸化炭素の削減や、牛・豚・鶏の餌に使われる穀物はヒトへの食用にまわってきたりと、様々な環境負荷を積極的に減らせるようになります。
SDGs目標14「 海の豊かさを守ろう」には、ターゲット14.7「海とともに生きる小さな島や国の未来を守ろう」とあります。“漁業や水産物の養殖、観光を持続的に管理できるようにし、2030年までに、開発途上の小さい島国や、もっとも開発が遅れている国々が、海洋資源を持続的に利用することで、より大きな経済的利益を得られるようにする”という具体的な目標にもつながる取り組みです。
国内外での人気が高まる一方で、サーモンなど天然水産資源は減少傾向にあり、このまま獲り続けていくと大切な資源を失ってしまいます。養殖と聞くと、天然よりも少し引け目を感じてしまいがちですが、養殖も脂がのっていてとても美味しいんだそう!
今回は、数ある養殖サーモン市場でも先駆けとして市場を開拓したソウルオブジャパンのアトランティックサーモンをセレクト。筆者もバケットサンドにして食べてみたのですが、身質はプリっとした歯ごたえ、脂が乗り身がしっかりとしていて臭みが全くない透き通るような上品な味でした!塩昆布など、和風なアレンジにも合いそうでおススメです。
ソウルオブジャパンの最先端養殖技術で生産されたスモークサーモンは、伊勢丹などで取り扱いが始まっており、私たちの身近な食材になり始めています。これからもサーモンを食べ続けていくためには、食料自給率UPと養殖産業への支援が重要そう。地球全体のタンパク質危機を救う鍵にもなる“お買い物の一票”としても、今年のクリスマスは養殖サーモンを選んでみるのはいかがでしょうか?
ソウルオブジャパン公式サイトはこちら