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つらい天気痛、3人に1人が対策を何もしていない。女性ホルモンとストレスにも原因が


この記事に該当する目標
3 すべての人に健康と福祉を 5 ジェンダー平等を実現しよう 13 気候変動に具体的な対策を
つらい天気痛、3人に1人が対策を何もしていない。女性ホルモンとストレスにも原因が

10月は国際ガールズデー・国際メノポーズデー(更年期)がありました。女性の身体についてまだまだ足りない知識をインプットすることが多かったのでは。今回は女性ホルモンやストレスにも関係しているというというその天気痛についてご紹介していきます。
9月の連休期間を思い返すと、何かの修行なのか?と言わんばかりに、毎週のように勢力の大きい台風が上陸していました。気候変動が加速していることを身にしみて感じる日々。
そんなブルーな気持ちで迎えた秋、避けられないのが、低気圧による頭痛をはじめとする様々な不調。いわゆる『天気痛(気象病)』と呼ばれているものです。

天気痛(気象病)の不調はどんなもの?対策してる?

第一三共ヘルスケア株式会社が「気象病」について実態調査したところによると、天気痛の不調として1番多いのは頭痛(67.1%)。続いてだるさ(50.8%)、気分の落ち込み(23.6%)、首や肩の凝り(21.2%)と続きます。

画像出典:第一三共ヘルスケア株式会社

そしてその対策として、この不調を周囲に伝えることができるか?という質問に対し、伝えにくい「伝えにくいが伝える+伝えにくく伝えられないことがある+伝えにくく伝えられない」と回答した人は全国で3人に1人いるという結果に。
さらにシックスセンスラボ株式会社が行った天気痛による実態調査では、地球温暖化による気候変動のせいもあるのか、天気痛を実感している人は57.6%にのぼり、10人に8人が不調を感じているとのこと。そして天気痛に対し、どんな対策をしていますか?という質問に対しは、何もしないという人が3人に1人という驚きの結果が。
つまり何もしないで辛い思いをし、耐えている人が3人に1人の割合でいることになります。

そもそも天気痛(気象病)の原因とは?

2社の実態調査結果のように、天気により不調を感じる人が身近にいるということが明らかになりましたが、そもそも天気痛の原因はどこにあるのでしょうか?第一三共ヘルスケア株式会社が発表した資料では、大きく2つの要因が考えられると内科医・正木初美先生は述べています。
1つは気圧の変化を感じるセンサーがある内耳との関係。頭痛やめまい、眠気や動悸といった症状の多くは自律神経のバランスが乱れることにより起こりやすい症状とのこと。これは、気圧の変化を察知した内耳のセンサーが脳へ伝達、脳にある自律神経を司る部分が過敏に反応し、自律神経のバランスが乱れ、天気痛などの症状を引き起こすと考えられているのだそうです。
もう1つは女性ホルモンやストレスとの関係。女性ホルモンのバランスが崩れていたり、過度なストレスを感じている時には、通常時よりも気圧や温度、湿気など気象の変化に敏感になりやすいのだそうです。そのため、結果として自律神経のバランスが崩れ、天気痛を感じやすくなるのだとか。

まずは天気痛チェックシートで、自身の状態をチェック!

画像出典:全薬工業株式会社

いくつ当てはまりましたか?当てはまる数が多ければ多いほど、天気痛の可能性があるそうです。

天気痛対策として、耳のマッサージもしてみよう

画像出典:全薬工業株式会社 健康情報より

Step1.両耳を軽くつまんで上に5秒引っぱる
Step2.今度は横方向へ5秒引っぱる
Step3.続いて下方向へ5秒引っぱる
Step4.耳を横方向へ引っぱりながら、うしろ回りに5回まわす
Step5.両耳の穴を塞ぐように、耳の上下から中央へ向かって指でつまみ、5秒キープ
Step6.手のひらで耳全体を覆い、円を描くように、うしろ方向へ向かってゆっくり5回まわす
これを朝昼晩に1回ずつ、まずは2週間から1ヶ月続けてみてはいかがでしょうか。

誰でも簡単!今すぐできる対策テクニック

ポイントは、自律神経の乱れを整えることです。誰でも!今すぐにできる方法を2つご紹介します
・意識するだけでできる、呼吸法
鼻から息を3秒間吸って、7秒間少しずつ吐いていくだけ。
・爪の生え際にある井穴(せいけつ)というツボを押す
眠気やだるさ、気圧による頭痛を感じる方は薬指を、痛気持ちいと感じる程度に押してみましょう。

画像出典:株式会社ブレインスリープ

天気痛はあなただけじゃない。あなたのせいでもない!

これまで天気によりココロも身体も左右されてきたあなた。天気痛はあなただけではないんです。そしてあなたが悪いわけでもない。だから、ムリしなくていいんです。
もう我慢し続けないためにも、『頭痛ーる』という天気痛を予測するサイトや、ウェザーニュースの『天気痛ドクター』というサイトもあるので、Twitterをフォローして気圧チェックを日々のルーティーンにしてみるのもオススメです。
マッサージ法や呼吸法も取り入れることで、少しでも快適な雨の日が過ごせますように。

企画・編集/井口
ライター/星ゆうこ

この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。