少子高齢化による人口減少に歯止めがかからない今、小手先の対応ではなく、人々の意識が大きく変わるような抜本的な対策が求められています。そうした流れのうちの一つが、社会全体でこどもの成長を後押しするために政府が今年4月に予定している「こども家庭庁」の創設と「こども基本法」の施行です。日本には「児童福祉法」、「教育基本法」、「児童虐待防止法」など、こどもに関わるさまざまな個別の法律はありますが、こどもを権利の主体として位置づけ、その権利を保障する総合的な法律が存在しません。そこで、令和4年6月15日に国会で可決成立した「こども基本法」が令和5年4月1日に施行されることになりました。
こどもを権利の主体として位置づける法律があることで、たとえば、ブラック校則と呼ばれる、一般社会から見れば明らかにおかしいルールにも変化があるかもしれません。髪の毛の地毛が明るいのに黒く染めさせる、水飲み禁止、下着の色のチェック、など、個人の尊厳を損なったり、ハラスメントになるものなど、数多く存在しています。

あなたもチェンジメーカーに

自らの意見が守られるという最も基本的なことが蔑ろにされている一方、社会問題に対し声をあげ、さらに課題を解決しようとアクションをしているこどもたちもいます。こども基本法の施行を前に、「こどもには現状の不満や意見を表明する権利がある」、「こども、若者の社会参加をもっと身近にしよう」、と社会課題へアクションを起こす25歳以下の若者たち。彼らはチェンジメーカーと呼ばれ、その活動を称えることを目的にした「チェンジメーカー・フェス2023」がこの春開催されることになりました。

このイベントには、SDGs 達成のためのソーシャルアクションへ取り組み、活動レポートを提出した25 歳以下のこども・若者が無料で参加することができます。

総勢30組の著名人がライブパフォーマンスでお祝い 

会場には、スペシャルアンバサダーの土屋アンナさんやすみれさん、わたなべちひろさん、世良マリカさんのほか、⼩倉將信こども政策担当⼤⾂や尾木直樹さん、よしミチなど若者に人気のタレントやモデルらが登場します。世界で活躍する演出家・山田淳也氏が総合演出を務め、総勢30組のエンターテイナーや著名人たちが織りなす音楽、お笑い、ダンス、イリュージョン、DJ、スピーチなど、さまざまなジャンルのパフォーマンスを融合させたきらびやかなライブステージを披露します。

さらに、Change Makers Fes 2023では、子どもの権利やこどもの声を聞く社会づくりにフォーカスしたコーナーも。こども家庭庁の担当大臣である⼩倉將信やこども政策担当⼤⾂が登場予定。尾木直樹さんや子ども活動家との対談を通じて、「こどもまんなか」社会を一緒に考えます。
イベント開催に合わせ、⼩倉將信こども政策担当⼤⾂へ自分の意見を届けることで社会参加を促す「#10代のモヤモヤ キャンペーン」も実施中。10代がモヤモヤを感じていること（学校、政治、経済、世界の貧困、日常生活、勉強、人間関係など何でも可）を募集します。キャンペーンは5月5日まで。投稿すると『チェンジメーカー・フェス』に参加エントリーすることができます。（3月19日までに公式HPより要申込）
いよいよ4月から施行される「こども基本法」。今回開催される「チェンジメーカー・フェス」が、こどもが権利を主張しやすい世の中になる一つのきっかけとなることを期待したいですね。

「チェンジメーカー・フェス2023」 開催概要

【イベント名】​Change Makers Fes 2023（チェンジメーカー・フェス2023）～世界を変えるキミに、この日を。～
【日時】​2023年3月28日（火）15:00～19:00予定　※オンライン配信あり
【会場】​東京ドームシティホール（東京都文京区後楽1-3-61 東京ドームミーツポート1F）
【参加人数】​1,000名＋オンライン参加者
【内容】​総勢30組のエンターテイナーや著名人たちが織りなす音楽、お笑い、ダンス、イリュージョン、DJ、​そして、活動家によるスピーチなど、さまざまなジャンルのパフォーマンスを融合させたライブステージを通じ、ソーシャルアクションを起こした子ども・若者の活動を祝い、次の発展につなげていく​新しいカタチのイベント。
【参加対象・条件】　SDGs達成に向けたソーシャルアクション（人や地球のことを考えた行動）に1つ以上取り組み、​​活動内容を報告した25歳（本年4月1日時点）以下の子ども・若者を無料招待。
※26歳以上の方も有料（会場観覧：6,000円、ペア11,000円　オンライン：3,000円）で​入場・視聴可。チケットは2月3日（金）よりチケットぴあで販売開始。
【参加方法】​公式HP（https://changemakersfes.ftcj.org）の応募フォームより
活動レポート（フォーマットご用意／画像ご参照）をご提出ください。
・対象：2022年3月以降に起こしたソーシャルアクション
・締切：2023年3月19日（日）23時59分まで※座席数追加に伴い、受付期間を延長しました