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就職活動の面接官がAIになる時代。あなたは面接官に人とAIのどちらを選ぶ?


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8 働きがいも経済成長も
就職活動の面接官がAIになる時代。あなたは面接官に人とAIのどちらを選ぶ?

就職するにあたって、テストや面接など様々な選考があります。企業はさまざまな質問を求職者に投げかけ、その適性を測ります。求職者にとっても、選考過程の中で、外から見ただけでは分からなかった企業の雰囲気を知り、改めて会社に属した際の自分のイメージを膨らませることもでき、面接は双方にとって大事な時間となります。
そんな面接において、オンラインで行うケースが徐々に増えてきました。中には一次選考に人を要さず、オンライン上で自動に質問が浮かび上がり、対象者がその場で回答したものを録音・録画して、後から判定をするといった形式の面接をすることも。こういった人件費対策にもなる面接は特に、大手企業をはじめ、多くのエントリーがある企業で、より効率よく人事業務を行う上で効果的といわれています。
先日アメリカのニュースサイトZD netが発表したニュースが大きな反響を呼びました。Resume Builderという会社が報告したレポートによると、企業のリクルーターの4割が、2024年までにAIを使って就職面接を行い、さらにその15%は、最初から最後まで人を介すことなく、全てAIに任せて人選を行うというのです。

履歴書もAIが作成する時代

すでに、職探しの際にAIを使用してマッチングを図ったり、面接を受ける際に提出する履歴書を作成する際にAIなどを使うケースは世界中に多くあります。例えば、その代表的なアプリがChatGPT。イーロンマスク氏ら実業家たちが出資し、開設後わずか2ヶ月で1億人ユーザーを抱えた無料アプリで、英語・日本語を始め、様々な言語に対応しています。元々小説の自動生成やゲームの会話を生成する用途で開発された「GPT」という言語モデルがベースとなっているため、ネット上にある膨大な情報を学習し、複雑な語彙や表現ができるのが特徴的と言われています。このようなAIを履歴書の作成に活用した求職者の78%が、企業からより高い評価を得たと言われています

AIが面接官?

AIが面接を行うということは、人は人の目を見ずに自分の考えや主張を語ることになります。人の好き嫌いや、外見など、思考力や能力とは異なるところで判断されることなく、人の目より公平な判断で面接されることが可能になると言われています。AIの面接では、人にありがちな個人的な偏見が介在せず、求職者にとっても企業にとってもより親和性が高く、長く一緒に働けるパートナーを選出してくれるかもしれません。しかし同時に、そんな人の目を見ない面接で、緊張してうまく話せず、本来の力を発揮できない、なんていう、AIならではの失敗も起こり得ます。

あなたにとってベストな働き方とは?

人が面接をすると、偶然の掛け合わせや、タイミング、予期しないことがつきもの。本来なら異なるタイプの人が何かの運命でご縁があったり、逆にAIで適正と判断させるような人が結ばれなかったりということも。
コンピューターの発展によって、働き方やその雇用方法も日々変化しています。人ではなく、AIが面接を行い、人々の運命を決めるということには、これまで新しいことがはじまった際にそうであったように、その新鮮さには、たくさんのメリットとデメリットがあるとも考えられます。

面接は人かAIのどちらが行うべきか、または双方を利用するべきか。よりストレスフリーに働くことができるのは、どんな面接なのでしょうか。働き方が多様になるにつれ、私たちも自分にとってどんな働き方、制度が合っているのか、考えていく必要がありそうです。