“地域社会を笑顔に”ガンバ大阪が掲げる「SDGsmile」プロジェクトとは
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2021年10月で、クラブ創立30周年を迎えたサッカーJ1リーグに所属するガンバ大阪。1993年のJリーグ創設時からここまで、数々のタイトルを獲得してきたガンバ大阪は創立以来、「スポーツ文化の振興に寄与する」「サッカーを通じて、社会に夢と感動を創造する」「地域と密着し、地域社会の活性化に貢献する」という三つの柱を経営基本方針に、様々な活動を行ってきました。そんなガンバ大阪が、30周年という節目の年に、「SDGsmile(エスディジースマイル)」というスローガンを掲げ、SDGsに関する取り組みを加速させていくことを発表しました。
「ガンバ大阪が地域社会を笑顔にする」ことを目的として発表されたこの「SDGsmile」は、SDGs17ゴール目標のうち、「すべての人に健康と福祉を」、「質の高い教育をみんなに」、「住み続けられるまちづくりを」、「パートナーシップで目標を達成しよう」という4つを重点的なターゲットとしています。将来に向けて「ホームタウンを中心に地域社会が良くなっている。そして、ガンバに関わる全ての人々が、何かしらのSDGsの目標に取り組めている姿を実現する」そんな思いが込められている取り組みなんです。
そんな「SDGsmile」活動のキックオフとして、ガンバ大阪はSDGs週間中の2021年9月26日(日)に行われた明治安田生命J1リーグ第30節柏レイソル戦を「SDGsデー」と題し、スタジアム来場者及びガンバ大阪サポーターに向けて、スタジアム内外でSDGsの啓発や周知を深めていくイベントを実施しました。サッカークラブが取り組むSDGsには、どのような活動があるのでしょうか?
スタジアム場外では、「スポーツの秋」にかけて「ガンバ大阪 秋の体力測定会」が行われました。測定前に自らの記録を予言し、握力測定・背筋力測定・垂直飛び測定を実施。予言通りの記録であれば、ピッタリ賞としてガンバグッズをプレゼントするというゲーム形式で行われた本施策は、「すべての人に健康と福祉を」をターゲットとした取り組みです。
スタジアム内では、スタジアム来場者及びガンバ大阪サポーターに向けて、SDGsの啓発や周知を深めていくために「ガンバ大阪SDGsクイズ」が実施されました。SDGsに関してもっと知ってもらいたいという思いで考えられたクイズには、「ガンバ大阪のホームスタジアムであるパナソニックスタジアム吹田が防災拠点として実施していることは?」「世界で小学校に通えない子供はどれくらい?」といったSDGsを学ぶ内容のクイズが用意され、先着500名の抽選会は開始80分で上限人数に到達。参加者は、SDGsについてクイズ形式で楽しみながら学びました。この取り組みは30周年事業で開講した、ガンバ大阪サッカービジネスアカデミーの受講生が約半年間の講義を受講し、企画の実施・運営を行ったそうです。
試合前には、スタジアム大型ビジョンにてSDGs啓発動画が放映され、また両ゴール裏LED看板やスタジアム内デジタルサイネージでの告知、ピッチ上でSDGsフラッグベアラーなどが実施。「SDGsデー」という名前の通り、この日は徹底してスタジアム内外でSDGsにまつわるコンテンツが発信されました。さらにSDGsの取り組みはピッチ内にも。国連の認可を得て、Jリーグでは初めて、トップチームが着用するユニフォームのパンツ裏にSDGsロゴを掲載。選手たちは、ピッチ上でも躍動しました。
創立30周年を迎えたガンバ大阪のSDGsの取り組みはいかがだったでしょうか。創立当初からホームタウン活動を中心に様々な取り組みを行ってきたガンバ大阪が掲げた「SDGsmile」。エンターテインメントの場をSDGsの第一歩に。小さなお子様からご年配の方まで、幅広い年齢層のファンが集まる“スポーツの場”は、普段なかなかSDGsに触れることのない方々にSDGsを届ける非常に可能性のある場なのかもしれませんね。自治体や企業が様々なSDGsの取り組みに力を入れる中、ガンバ大阪のようなスポーツクラブにしかできない、スポーツクラブならではの取り組みには今後も注目です!
「SDGsmile」プロジェクト