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編集部員が生の声を調査!「Z世代のSDGsに対する本音」

編集部員が生の声を調査!「Z世代のSDGsに対する本音」

#OPINION
  • つくる責任つかう責任

11月4日に発表された、今年最も話題となった言葉を選ぶ『現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞』ノミネート30語。第38回の今回は、一気に一般語になった「Z世代」、世の中を風靡した「マリトッツォ」、新しいビジネスの到来を予感させる「NFT」などのほか、「ジェンダー平等」「SDGs」「フェムテック」等もランクイン。トレンドを生み出す若者言葉とサステナブル領域のキーワードが多数見られましたね。

1996年~2015年の間に生まれた「Z世代」は「デジタルネイティブ世代」とも言われ、物心ついた時から自由に情報を得られる環境にありました。時代の流れをいち早くキャッチし、情報を取捨選択し続けている彼らがSDGsを支持するのはなぜでしょうか?
SDGs目標12「つくる責任つかう責任」ターゲット12.8「持続可能なライフスタイルがどんなものか、みんなで理解しよう」にもあるように、世代ごとのサステナブルの意識の違いを考えることも一つのアクションです。

そこで今回は、「社内のZ世代はSGDsについてどう思っているのか?」生の声を聞くため、編集部員が実際にZ世代4名にインタビューをしました!

1.Z世代にとってのSDGsとは
2.社内のZ世代に聞いた!SDGsの本音
3.Z世代とSDGsまとめ

1.Z世代にとってのSDGsとは

生まれた時からインターネットやデジタルに触れて育ったZ世代は「デジタルネイティブ」であり、SNSが当たり前の環境で育った「ソーシャルネイティブ」とも表現されます。莫大な情報を取捨選択して吸収することを日常的に行っているため、洗練された情報を求める傾向にあり、社会問題やトレンドにも敏感になっています。幼い頃から「リサイクル」や「地球温暖化」という言葉を耳にしていたZ世代にとって、環境問題やSDGsに関心を持つことは「意識が高いこと」ではなく、「ごく普通のこと」なのです。

2.社内のZ世代に聞いた!SDGsの本音

1人目は東京都出身・22歳(趣味:音楽 休日の過ごし方:tiktok閲覧)

―実際SDGsに興味・関心はありますか?
あると言えばあります。私は大学に入ってから周囲の環境に影響されて興味を持ち始めました。働いていたアルバイト先に同性愛者の方がいらしたので、そのことがきっかけで関心を持つようになりました。身近な環境からSDGsについて考える機会があったのは自分にとっても良かったと思っています。

―興味・関心を持ってから何か行動に変化はありましたか?
ありました。大学でSDGsに関心がある人たちが集まる団体に所属していました。活動の一環として、インスタグラムで気になるSDGs関連のテーマを投稿していました。初めは自分も周りもSDGsに対してあまり詳しくありませんでしたが、活動を通じ、理解も深まるにつれ、周囲の環境も少しずつ変えていくことができたかなと思っています。今は大学の友人の中でもSDGsに詳しい方だと思います。


2人目は東京都出身23歳(趣味:グーグルマップにピンをつけること 休日の過ごし方:映えているお店巡り、ドライブ)

―実際SDGsに興味・関心はありますか?
あります!私が興味を持ったきっかけは親戚がSDGsに対して積極的に活動していたことです。ヴィーガンの親戚がいて、食以外の点においても環境問題に対する想いが強かったので、その想いに感化されて自分も興味を持つようになりました。そして大学でSDGsに関する内容の講義を選んで受講したことによって、自分の中での理解を深めました。

―興味・関心を持ってから何か行動に変化はありましたか?
ありました。私自身がサステナブルを意識して購買活動を行うようになりましたね。例えば「エコアルフ」という環境に配慮したファッションブランドで洋服を購入したり、ペットボトルを減らすため家族に炭酸水メーカーをプレゼントしたりしました。SDGsは強要するものではないと思うので、プレゼントすることでそれとなく環境に配慮してもらえるかなと思い選びました。


3人目は埼玉県出身22歳(趣味:お笑い 休日の過ごし方:ZOZOTOWNでアイテム探し)

―実際SDGsに興味・関心はありますか?
どちらかと言えばあります。私が働いていたアパレルショップにペットボトルを利用したアップサイクル商品が並んでいたり、「リバックポイント」という紙袋が不要なお客様に対して付与する特別なポイントシステムが構築されていたので、その環境に影響されて2年前程から興味を持ち始めました。ただ、取り組み自体がいいなと思う程度です。

―興味・関心を持ってから何か行動に変化はありましたか?
実際にSDGsを調べてみて商品の「受注生産」という形に魅力を感じました。必要なものを必要な分だけ生産することで廃棄処分を減らすことができるので、これからもっと普及していけば良いと思います。また、不要になった衣類を縫い合わせて世界に一つの洋服にするアップサイクルの形も良いなと思います。


4人目は栃木県出身22歳(趣味:サウナ、筋トレ 休日の過ごし方:町中華・喫茶店巡り)

―実際SDGsに興味・関心はありますか?
あります!私のSDGsの入り口は食品ロスでした。1年前、大学で所属していたゼミナール活動で食品ロスについて調べて発表する機会があったからです。そこで受けた質問をもとに卒業論文を執筆することにしたので、百貨店の衣料品の縮小とファストファッションの関係について調べていました。進めていくうちに環境問題や労働問題に対する関心も強くなり、SDGsについて興味を持ちました。私もゼミナール活動をする前まではそこまで関心がなかったのですが、発表した際に同じ大学内の方々が意外とSDGsに対する意識が薄かったことに驚きました。

―興味・関心を持ってから何か行動に変化はありましたか?
ありました。同じく卒業論文に執筆をきっかけに、環境に配慮したファッションブランドを積極的に選ぶようになりました。実際サステナブルな商品は値段が高いですが、それでも高いものを長く使うような消費行動をする方が地球に優しいのではないかと思い、良いものを大切に使うよう心がけています。近年では環境に配慮しているうえに文化を伝承できるというハイブリットな商品もあるのでお勧めです。また、食品ロスを研究した際は、バイト先の飲食店で食品ロスを無くすために、お客様に合わせた料理の量を提供できるよう話を持ち掛けることもありました。最終的に食品ロスは減り、自分の小さな行動一つでも結果を残せることを実感しました。

3.Z世代とSDGsインタビューまとめ

4名の方の共通点として挙げられるのは「周りの環境に影響されて興味を持ち始めた」ということでした。実際、言葉自体を知っていても自分だけで調べて理解を深めることはなかなかハードルが高いですが、家族や友人が興味を持っていればそのハードルはぐっと低くなります。情報リテラシーの高いZ世代にとって、友人や家族といった親しい人が持つ影響力はかなり大きいです。
SNSで自分の興味や関心を発信・受信できる時代だからこそ、友人の興味が自分の興味になり、その中でSDGsの存在も大きくなっていったのかもしれません。

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