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バーチャル世界からのメッセージ 絶滅するのは動物たちか 私たちか

バーチャル世界からのメッセージ 絶滅するのは動物たちか 私たちか

#TREND
  • 飢餓をゼロに
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう

『100万種』
この数字が表す意味を皆さんはご存じでしょうか?

日本など132カ国が参加する「生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」(IPBES)が公表した報告書によると、この数字は絶滅の危機に直面している生物の数だそうです。
100万種と聞いても自分の生活とは無関係に感じますが、生き物の世界と自分たち人間の生活は深く関わりがあるようです。

同報告書によると、動植物の4分の1が絶滅の危機に直面している中、ミツバチやチョウ、コウモリのような受粉を行う花粉媒介生物によって支えられている農作物は75%に上るため、こうした生物が絶滅すれば、年間で最大5770億ドル(約64兆円)相当の穀物生産が損なわれる可能性があるといいます。
そしてそれは将来的な食料不足の懸念が高まっている証でもあります

100万種の動植物の生活を守ること=私たちの生活を守ることだと分かった上で、私たちは地球上の生命体の一部として何ができるのでしょうか。
どんな人にもSDGsへの第一歩を作り、生き物を学ぶ初手として、「面白い」「楽しい」を感じながら現実の世界で起きていることやSDGsの取り組みを知って学んでいくことが大切ですよね。
その解決策として、子供も大人も「図鑑を体験する」ことが答えになるかもしれません。

図鑑を体験する「ずかんミュージアム」とは?

銀座のビルの一角に、自然界に紛れながら地球上の生き物と巡り合えるバーチャル体験空間があります。

2021年7月16日(金)、TOKYU PLAZA GINZAにオープンしたずかんミュージアムには、地球の自然が凝縮された世界で、生き物たちに出会いながら学べる、まさにここは博物館?動物園?水族館?熱帯雨林?なちょっぴり不思議空間がお客さんを待ち構えています。

ずかんミュージアム公式HPによると、「さまざまな生息地が混在したゾーンをめぐり、多彩な生き物に出会い、記録していく。」と説明されており、5つに分かれたエリアを巡り、地球上の生き物に出会っていくゲーム要素が含まれています。

入場した先にあるのは…

入場すると、これから出会う生き物たちを記録する「記録の石」を受け取ります。生き物を記録していくことで鮮やかに彩っていく記録の石は、冒険のナビゲーターとなってくれます。
部屋を移動し説明を受け、道を通り抜けていくと、地球上の海や山、大地を感じられる空間が広がっており、出会った生き物たちを石に記録しながら様々な生態を学んでいく冒険が始まります…!

本では体験できない リアル過ぎる出会い方!?

意外にも、ずかんミュージアムで出会う生き物たちは、お客さんの前に簡単には現れてくれません…見つけたと思うと逃げてしまったり、鳴き声や気配がしても姿をなかなか確認できないので、すべての生き物を記録していくのは至難の業なのです。
図鑑のページをめくるだけでは実感できないその様子は、まさに、自然に身を投じている感覚そのものじゃないでしょうか。

SDGsでは、「14 海の豊かさを守ろう!」や「15 陸の豊かさも守ろう!」という目標が掲げられており、その中には、「2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う。」や「2030年までに、持続可能な開発のために欠かせない山地の生態系の能力を強めるため、多様な生物が生きられる山地の生態系を確実に守る。」というターゲットが設定されています。

このように山や海の生き物に会いに行く過程の体験を通して私たちは、動物探検家のようなゲーム感覚だけではなく、私たちの行動が生き物たちにどう受け取られるのか、出会った生き物はどんな生態をしているのか芋づる式に相手の生きる環境を考え、尊重することの大切さに気付けるのかもしれません。

動物だけでなく昆虫も体験する!?

ずかんミュージアムの最大のポイントは、体験しながら学べることです。冒険が終わっても、売店には最先端の昆虫食が販売されており、新たな体験が用意されています。国際農研(JIRCAS)によると現在、世界人口は2050年には97億人になると予測されており、昆虫食は、「2 飢餓をゼロに」の解決策として家畜に代わる動物性タンパク質として注目されています。

生き物に巡り合い、学び、体験する そんな新感覚体験ができる「ずかんミュージアム」で、100万種の絶滅の危機に瀕する動植物が、自分たちと深く関わっていることをより実感し、SDGsを知るきっかけになるかもしれません。
ぜひ周りの人と一緒に訪れてみるのはいかかですか?


ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑 NEO

<基本情報・アクセス>
〒104-0061 東京都中央区銀座 5-2-1
TOKYU PLAZA GINZA 6F

<チケット情報>
大人(18才以上) 2500円(税込み)
中学生・高校生 1700円
小学生 1200円
未就学児(3才以上) 900円
※ハンディキャップ割引、割引デー料金あり 詳しくは公式サイトをご覧ください。

公式サイトはこちら
東急プラザ銀座公式ページはこちら

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