モンテディオ山形のユニバーサルスポーツ体験「ペタンク」はパラリンピックで注目を集めた競技のもとになった?
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金メダル13個を含め、合わせて51個のメダルを獲得した東京パラリンピック。2004年に行われたアテネ大会に次いで過去2番目に多いメダル数で、連日テレビの前で応援した方も多いのではないでしょうか。閉会式前日となった9月4日、水戸ホーリーホック戦でのユニバーサルスポーツ体験は、山形県ペタンク連盟のご協力をいただき「ペタンク」の体験会を行いました。
パラリンピックで注目を集めた競技のもとになった?
ペタンクは、1910年にフランスで生まれたスポーツです。名前は、南フランス・プロヴァンスの方言で「両足をそろえて」を意味する「ピエ・タンケ」に由来しています。直径3センチほどのビュットと呼ばれる目標球に向かって直径7〜8センチの鉄球を投げ合い、より近づけたほうが勝利というルールで、ピンときた方もいるかもしれませんが東京パラリンピックで金メダルも獲得した「ボッチャ」とよく似ています。また、冬季オリンピックの人気種目で氷上のチェスとも呼ばれる「カーリング」との共通点も多いです。ペタンクは、これらのスポーツのもとになったとも言われているようです。
障害の有無に左右されない「ペタンク」
2チームに分かれ、先行チームが投げた目標球に近づけるというシンプルなルールながら、相手の鉄球にぶつけることで、目標球から遠ざけて得点を重ねるなど戦略も奥深いです。実際に体験しましたが、相手の鉄球を遠くに飛ばそうとした結果、相手チームのアシストに繋がり負けてしまうこともありました。また、SDGsブース担当の男性スタッフと、コーナーを訪れた女性が対戦しましたが、明らかに体力や筋力で勝っている男性スタッフが負けるということも。年齢や性別、障がいの有無などに左右されないスポーツです。
ユニバーサルスポーツ体験コーナーは、いつも子どもたちにも人気です。毎回、必ず体験をしていく家族連れも多くみられるようになりました。今回のペタンクも同様で、なかには「もっとやりたい!」とキックオフギリギリまで体験していく姿もありました。親子対決をはじめ、カップルでの対決、男女に分かれての対決などでみなさん盛り上がっていただきました。ユニバーサルスポーツ体験コーナー終了後、山形県ペタンク連盟の布施理事長は「もっと大勢の人にペタンクの魅力を知っていただきたいと常々考えていました。今日はたくさんの方に体験していただきとてもよい機会になりました」と笑顔で振り返ってくれました。
SDGsコーナーの存在が、パラ競技を身近に感じるきっかけにも
ユニバーサルスポーツ体験コーナーでは、4月25日にボッチャの体験会も行いました。SDGsコーナーを訪れた方に話を聞いたところ、「以前、ボッチャを体験させてもらっていたから、ルールも知っていたし、パラリンピックでのボッチャの試合も楽しく観戦できました」との声をいただきました。「ボッチャだけでなく、ペタンクも体験する機会があるとは思わなかった。いろいろなスポーツを体験できるのはとても楽しいし発見があります」とも。学校や職場の仲間と楽しむスポーツと言えば、フットサルやテニス、バレーボール、バドミントンなどメジャーなものに限定されがちですが、ユニバーサルスポーツ体験コーナーが、新たなスポーツとの出会いの場になり、それが日常生活を楽しむ一助になったのであれば、これほど嬉しいことはありません。今後も、さまざまなスポーツや取り組みを紹介していく場として盛り上げていきたいと思います。
モンテディオ山形への興味を、SDGsに繋げていくために
SDGsブースでは、9〜10月期のホームゲーム日程紹介カードも配布しました。このカードには、SDGsパートナーの山形朝日株式会社 様が取り組む活動を紹介したホームページのQRコードも掲載しています。来場される方のモンテディオ山形やサッカーへの興味を、少しでも地元企業やSDGs活動への関心に繋げていければと思います。
SDGsの認知度は急速に上がっています。小学生や中学生も授業で学び、考える機会が増えているようで、大人よりも子どもたちの方が意識をしていると、取材をしていて感じることも多いです。それだけ、身近な存在になってきているのかもしれません。SDGsブースでは、企業をはじめ、自治体やNPO、障がい者団体など、垣根を超えて、活動をご紹介していきます。ぜひ、モンテディオ山形までお気軽にご相談ください。
最後に
参加者:430人:来場者(4,515人)に対する割合:9.52%
天候の影響もあったのか、全体の参加者数が伸び悩んでしまいました。SDGsコーナーを訪れた方にインタビューをしているとリピーターの方は増えており、早めに来場してユニバーサルスポーツを楽しむことをはじめから予定に組み込んでいる家族やグループも多いようです。改めてモンテディオ山形を注目してくださる方が増えている中で、新規の方にもSDGsの取り組みを広く知っていただけるように頑張っていきたいと思います。